インターネット恐怖症2【歌い手】

恐怖症 ページ19

りぶは仲が良かった、歌い手の中では特に


社畜として頑張っているりぶは、忙しくてtwitterと何も見ていないだろうと思っていた


まぁ、まさにそうだったのだが


最後に連絡したのは炎上から3日後


電話をかけると、すぐ出てくれた

“もしもし、りぶ？”

“律？どうしたの、何かあったでしょ”


りぶは勘が鋭い


でも、私は話を反らした


“暫く会えないかも、社畜頑張ってね”

“え、あ、うん、律も頑張って”

“…あれ、twitter見てない？”

“最近書類が溜まっててね…全然ネット出来ないんだ”


やっぱり…


“そっか、じゃあ…さよなら”


またね、なんて言えない


“？また遊ぼっか”


ごめん


“……そうだね、あ！最後に”

“ん？”

“りぶはさ、私が世界を敵にまわしたらどうする？”

“何それ”

“…”

“律が折れても支える、地味に”


地味に。とは


“何それw”

“多分、四人が前にいてくれる

俺は四人じゃ足りなかったら加勢する”


やっぱりいい奴なんだよなぁ…


りぶからすれば、知らないうちに親しい友達が炎上して、久しぶりに会ったと思えば無視される


最悪だ


『ごめんね、りぶ』


「…何が」


バッ、と後ろを振り返ると息を切らしたりぶが笑っていた

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