友達以上恋人未満じゃいや！*喜矢武豊*

3章 * 2 * ページ11

豐
「腹減った…」

言葉の通り、お腹がすいたような顔をしている。か
翔君はそれを見てニコニコ笑っている。


「さぁ、ご飯だよー」

屋上に行ってお弁当をくばる私。
2人の手に私の手が触れてしまう。
翔君が友達だからと言って、普通に手を繋げる訳ではない。
"異性"なのだから。

豐
「うんめー!この唐揚げとか最高!!」

目を輝かして唐揚げを頬張っている。
私と翔君がそれを見てクスクス笑っている。
この時間が一番楽しい。
すると、喜矢武さんは全部食べてしまった。

豐
「ふぁっふぁらふひぁい!」

「はいはい、先に食べてから話そうねー」

そんな感じで、姉弟のような会話をしているのも、いつものこと。

豐
「きるーいん、唐揚げ食ってないじゃん。いんねーの?」

翔
「きるーいんって、噛んじゃったね。俺、唐揚げ好きだからあげないよ?」

唐揚げを1口食べる翔君。
喜矢武さんと違って大人っぽく、便りがいがある。
喜矢武さんは2人きりの時は大人…
そのギャップもたまらない!

豐
「あー、唐揚げがー!!!」

翔
「もう、1口食べたから無理だよ?」

豐
「大丈夫だー」

そう言って翔君の食べかけの唐揚げを食べた喜矢武さん。
翔君の顔がほんのりピンクになった。

豐
「そ、そんな顔すんな!」

喜矢武さんも顔がピンクに…

この日から翔君と喜矢武さんのイチャイチャを"キャンキリ"と呼ぼう!!

3章 * 3 *→←3章〜親友〜

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