意識してしまう ページ46
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次の日
『は?何であんたが居るの?!』
学校に行くために玄関を開けるとそこには嫌というほどに見覚えのある顔
「俺はお前の警備員だから!」
眩しいほどの満面の笑みで見つめてくるソンジェ
まずどうやってわたしの家まで来たのかって話なんだけど…
「もう!A早く行くぞ〜」
そう言って手を握られただけで心臓が跳ねたのがわかる
変に意識してしまう…だけどソンジェは気にもしてない様子で…
わたしの歩幅に合わせて歩いてくれているからか、変な歩き方になってる。
『ねえ…あのさ。』
「……………ん?」
ぼうっと前を見てたソンジェは歩いていた足を止めた
『昨日のこと、って……』
冗談だよね?と最後まで聞けなかった
昨日のソンジェの温もりが、今は握られた手に凝縮していて顔から火が出そうだ。
「昨日は…いきなり抱き締めたりして悪かった。
でも好きだから…つい、何ていうか…?」
さっきまで何ともない顔をしてたソンジェがゆでダコの様に赤くなっていく
「ま、まぁとにかくこの話は辞めよう!ていうか俺定期切れてるから!早く行かなきゃ!」
そう言って早歩きになるソンジェ。
『ちょ、ちょっと』
早いよって言いたかったけど、それどころじゃ無さそうなソンジェ
そんな彼を見て少しだけ暖かい気持ちになる。
そして駅に着くまで、私達の手はずっと握られたままだった。
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あ - なんか、みたことある… (2016年2月23日 0時) (レス) id: d815a789f7 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫 - 完結したんですか? (2015年11月7日 12時) (レス) id: c7d17f3c74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - とてもストーリーがおもしろくて次が気になるくらい楽しみです!更新ファイティン (2015年7月4日 11時) (レス) id: ddd898517e (このIDを非表示/違反報告)
ぁずみにょ - 向日葵さん» 更新待ってました♪頑張ってください! (2015年5月24日 16時) (レス) id: 7ccebcae46 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫 - 向日葵さん» 更新ありがとうございます^^ソンジェとくっつくんですね、一体どんな形でくっつくのか楽しみです♪ (2015年4月12日 11時) (レス) id: 7ccebcae46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作成日時:2015年2月22日 16時