自分がわからない ページ38
:ソンジェ視点
「Aちゃんが好きだ、本気で。」
ヒョンが真っ直ぐ、俺の目を見て堂々と言った言葉
ヒョンはいつもそうだ…
自分の行動に自信があって、迷いが無い。
それがムカつく…
『…今更、無理。俺が許可しないから！』
俺がこう言ったのはヒョンに負けたくないから…
いや、Aに会う口実が無くなるから…
俺はただ本気になるのが怖くて…ゲームだと思いたいだけなのかもしれない。
「おい！ソンジェ！待てって！」
俺という人間が、わからないよ…俺は…。
どうすれば……
「『…った！』」
ぼうっと歩いていたら突然何かとぶつかった。
見ればそこにいたのは…
『A？！』
まさか、さっきの俺達の話を聞いてた？
「…別に普通にここ帰り道なだけだから。」
そう言ったAの目がやたらに動いていた。
『どこから、どこまで聞いた…？』
俺がそう聞くと、明らかに動揺するA
…ゲームの話から聞かれていたら、俺は間違いなくアウトだ。
「…ミニョクさんが…私を本気だって言ってたとこ…だけよ。」
自分で言いながら顔を赤くするA
こいつもヒョンが好きなのかよ…？
何故か無性に腹が立つ。
『聞いたの、そこだけか…？』
「…聞いてられなくて、走ってここまで来たもの。」
『そっか。…逆に良かったな？そこだけ聞いてて。』
俺の言葉に、？の顔をしているA
『だってヒョン、本気で遊びなだけだ。って笑いながら言ってたから。』
俺がそう言うと、一瞬固まっていた
…俺の嘘を信じたから。
「…知ってるわよ。そんな事言われなくたって…！」
涙目になってるAを見て、俺はつくづく馬鹿だと実感する…
『だからヒョンには…「私はあんたにももう関わりたく無い！」
そう言い放って行ってしまったAを追いかける事も出来ずに、一人立ち尽くしていた。
…嘘ついたって、好かれる事は無いんだな。俺は…
自分のした事に虚しさを感じた。
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あ - なんか、みたことある… (2016年2月23日 0時) (
レス) id: d815a789f7 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫 - 完結したんですか？ (2015年11月7日 12時) (レス) id: c7d17f3c74 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - とてもストーリーがおもしろくて次が気になるくらい楽しみです！更新ファイティン (2015年7月4日 11時) (レス) id: ddd898517e (このIDを非表示/違反報告)
ぁずみにょ - 向日葵さん» 更新待ってました♪頑張ってください！ (2015年5月24日 16時) (レス) id: 7ccebcae46 (このIDを非表示/違反報告)
すん姫 - 向日葵さん» 更新ありがとうございます^^ソンジェとくっつくんですね、一体どんな形でくっつくのか楽しみです♪ (2015年4月12日 11時) (レス) id: 7ccebcae46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作成日時：2015年2月22日 16時
