モテ男とダサ女の秘密

ボロアパート ページ16

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こんな薄暗くなるまで外に居たの初めてかもしれない…。

「あ、家まで送ってくよ。こんな暗いのに女の子1人じゃ怖いでしょ？」


チャラ男だと思っていたけど意外と紳士なんだな、ミニョクさん

実はこの暗さが初体験な私は送って欲しいところ。

しかしあんなボロアパートを披露するわけにはいかない。


『…いえ、大丈夫です。どうせ電車ですし。』


丁重にお断りすると、納得のいかない顔をするミニョクさん。


「じゃあ、駅まで送る。…それは良いよね？」

『…まぁ、はい。』


私がそう言うと急に私の手を引いて歩き出した。

『え？あの…』


また急に立ち止まってわたしの方を振り返るミニョクさん。


「手…イヤ？」

…嫌では無いけど普通恋人とかがするものだと思うんだけれど。


「でもこうでもしておかないと、変なやつに絡まれるかもしれないし…」

私にしてみれば出会ったばかりのミニョクさんは変なやつだったよ

とは口が裂けても言えない。

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