風、きみをつれて。 ページ16
グレイはAの答えにポカーンと一瞬方針状態になった。そして意味が理解できた瞬間喜びの声をあげた。
「よっしゃーぁ！！！」
『はしゃぎすぎだよ…』
「そんなことねーよ！」
『あのね…実は私も………あ』
「ん？どうした？」
するとAがなにかをいいかけて言葉を止める。グレイが首をかしげた。
『私ここのジンスクの意味やっと分かったよ』
「ジンスクの意味？」
『ほら』
そう言ってAが指を指した先には交わった２つの木の影。そして影は木の葉がキレイな曲線を描いてきて大きなハートの影になっていた。
二人はそれを見て笑う。
「なるほどな。このハートのおかげで俺はAと付き合えるわけか。」
『そんなんじゃないよ』
「そーいやさっきなんて言いかけてたんだ？」
『…何でもないよ！大したことじゃないし！』
「いいから言えよー」
『あの…ね？実は私も前から……グレイのこと好きだったんだよって……言おうとしたの///』
「お前可愛すぎ」
『きゃっ』
グレイはそう言うとAをギュッと抱きしめた。Aは顔を赤くしたあとグレイの背中にそっと腕を回してニッコリと笑った。
二人の髪を揺らすように風が強く吹いた。
「やーっとくっついたわね！」
「うわー。あれ絶対グレイがだんだんSになっていくやつだよ」
ルーシィとニルは木の影で二人を見ていた。そのあとルーシィはチラッとニルをみる。
「ってかニルはいいの？アンタAのこと好きなんじゃないの？」
「…おれはいーんだよ…それにAとグレイは俺がニルとして見たとき惹かれあっているんだと気がついたよ。だって俺はAがグレイを見つめる視線に惹かれたんだから 」
「あれ？その台詞聞いたことある気がする」
「あー……ラキチ・ナーブィが初めて書いた恋愛小説のやつの最後の台詞に似てる。題名なんだっけ？」
「思い出した！」
ルーシィはそう言って人差し指をたてて笑った。
「風、きみをつれて。」
そういって風が強く吹いた。風は花びら高く高く空へと連れていった。
完結。
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海姫(プロフ) - 凛叶さん» わぁ！とても照れた！！コメントありがとうございます！今までで一番照れました！笑 (2014年8月28日 16時) (
レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
凛叶(プロフ) - 素晴らしい作品だと思います！もう映画化しちゃってもいいくらいに！！←とても感動しました！ (2014年8月24日 2時) (レス) id: 8e76be242d (このIDを非表示/違反報告)
フェリス(プロフ) - 海姫さん» お願いします♪ (2013年11月30日 17時) (レス) id: 77a5d4ccc0 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - フェリスさん» 分かりました！考えさせてもらいます！ (2013年11月30日 14時) (レス) id: 4dfaae2d8a (このIDを非表示/違反報告)
フェリス(プロフ) - 海姫さん» ぜひ続編書いて欲しいです！期待してます( ｀・∀・)ﾉ (2013年11月29日 23時) (レス) id: 77a5d4ccc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2013年7月21日 14時
