片想い . 5 ページ5
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「...終わった..、。」
いちか「あんたが悪い。
今日のは確実に言える。あんたが悪い。」
結局、レポートは残りあとわずかというところで時間が来てしまい、完成させることは出来なかった。
おかげで教授からは、怒られ、気分はダダ下がり。
いちか「...まぁ、今日は幼なじみの家に泊まり行くんでしよ?慰めてもらいなよ、いつもみたいにさ、ね?」
「..うん、」
いちか「ほら、あそこにもAのこと慰めてくれる..であろうお方もいるんだから、うん。」
いちかのは、初めて会った時から自己完結が早くて、優柔不断な性格の私はその性格に何度か助けられた。
...てか、大ちゃん以外に私なんかを慰めてくれる心のお優しい方なんているの?
....いや、いないでしょ。そんな琵琶湖ぐらい大きい心の持ち主。しかも、優しいなんて、
神様が創り上げた人類の最高傑作かなんかですか?って。
思い返せば、私に優しくしてくれた人なんて、大ちゃんと、
「...そいえばさ、高校の時 "神宮寺"って苗字の先輩いたよね。」
いちか「あぁ、いたね。それがどうしたの?」
「いやさ、某有名少女漫画誌に出てきそうな名前だなーって。」
神宮寺先輩くらい。
めちゃくちゃ女子に対しての対応が、そこら辺の男子と比べられないくらい優しかった。
さすが、"国民的彼氏"のあだ名はダテじゃないと感じた高校時代。
まぁ、岩橋先輩と付き合ってるって噂聞いた時はびっくりしたけど。
あの噂で何人もの女子が "岩橋先輩なら勝ち目がない"と自分に自己暗示を掛けてたし、
何人もの女子が学校を欠席し先生方を困らせた事も今となってはいい記憶。
「ちょいちょいちょ、」
聞き馴染みのある様な、いや、ない声が聞こえて来た。
...大ちゃんの家行く前に耳鼻科にでも寄ってこうかな。
「今、絶対見えとったやろ!今!なァ!」
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作者名:ぽんず。 | 作成日時:2018年12月27日 14時