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吉「ほら、こっちおいで」


吉岡さんに手招きされ、慌てて2人の元へ駆け寄った






「あ、あの、山田Aです。よろしくお願いします」



小「あ、俺 小瀧望です、よろしく。」






そう言った後、小瀧くんはニコッと笑った

そのままの顔でも整っているのに、笑顔になると 更に綺麗な顔になるというかなんというか

彼は “ イケメン ” という言葉が似合うんだろうなと思う






吉「それじゃ、2人とも仲良くしてな!私ちょっとレジ見てくるから、ちょっとの間だけホールよろしく」


ポンポン、と私たちの背中を叩いた後 吉岡さんはレジの方へ行ってしまった



小瀧くんは「はい、」と笑顔で返事をした後 腰に巻いているサロンのヒモを結び直した





2人きりになったけど、小瀧君なら優しそうだし 話しかけても大丈夫かな

そう思い、勇気を出して話しかけてみる





「小瀧くん、今日何時まで?」



下を向いて結び直しているのを覗き込むようにして聞いた





小「え?なんて?」




パッとこっちに向けた小瀧くんの顔は さっきとは違い、笑顔が全く無い





「え、あの…何時までかなあって…」


小「ああ、ラストまでおるけど」


「あー、そうなんだー…」


小「なに?なんか文句あんの?」


「いや、私と一緒だなーって…あはは…」





顔だけでなく、声もさっきより冷たくなっている気がする





小「えー?一緒なん?はよ終わらしてや、俺はよ帰りたいねん、」



はぁ、と大きくため息をついた後 小瀧くんは眉間にしわを寄せた



「はい…頑張ります…」






さっきまでの笑顔はなんだったんだ、と心の中で頭を抱える









吉「あ、そういえば今日店長おらんから、2人ともしっかりするんやで!」



レジの方へ行ったはずの吉岡さんが それだけを伝えに パタパタと戻ってきた




小「あ、はい!了解っす!」



声のする方へ振り返ると、小瀧くんは またさっきまでの冷たい顔とは違い 笑顔に戻った


でも吉岡さんがどこかへ行くと パッと真顔になる





こいつ、もしかして…
吉岡さんにだけいい顔してるな…



ふざけんなよ…!



と、心の中で叫びながら 小瀧くんを睨みつけていると 私の顔を見て 再びため息をつく





小「ひっどい顔やな、」




そう捨て台詞を放ち、小瀧くんはフロアへと出て行った







私は こいつとあと6時間も一緒にいなきゃならないのか…



長い戦いに どんどん気が重くなった



6→←4



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びょん - 胸が痛い… (2018年11月24日 0時) (レス) id: c3f9488cbd (このIDを非表示/違反報告)
OOO2126(プロフ) - キュンキュンを通り越してギュンギュンした(イミフ)バイク二人乗りは死んだ、何回も読んでます!続編か、小瀧長編読みたいです\(^o^)/ (2018年2月24日 6時) (レス) id: 2cffad585b (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - あ、チャラひろさんのここに書いてしまいごめんなさい。何か盛り上がって書いちゃいました。昨日の夜、他の作者さんがゆこさんのお話薦めているので知ってハマってしまい一気読みしてます!どの濱ちゃんも溜まらんです!ゆこさんに出逢えてよかった!大好きです! (2017年10月18日 14時) (携帯から) (レス) id: b00addc009 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - プライベッターの読みました!ヤバかったです!まだ、本編も読了してへんのに…でチャラひろのバレンタインの個人的にヤバイツボでホントん゛ー!ってなりなから足バタバタする位濱ちゃん可愛いっ!ご馳走様でした! (2017年10月18日 14時) (携帯から) (レス) id: b00addc009 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます。私の作品でニヤけてるなんて、嬉しいです…これからもサミさんをニヤけさせられるように頑張りたいです…! (2016年10月27日 10時) (レス) id: cf443e0b0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆこ | 作成日時:2016年10月7日 17時

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