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神「今日はみんなおつかれー!かんぱーい!」





無事 学祭を終え、プチ打ち上げが始まった





松「このお店ほんまおっしゃれやなぁ〜」


神「やろー?さすが俺のバイト先や」





3人で来たのは 神山くんのバイト先だった

昼間はカフェをしていて、夜はイタリアンのレストランらしい

普段は ディナーの時間になると 長蛇の列ができるほどの人気店らしいけど、今日は特別に店長にお願いして 席を予約してくれていたのだ






神「1位は取れへんかったけど、まぁ、楽しかったし、結果オーライって感じやな〜」



結局、1位を取ることはできなかったけど 審査員の特別賞をもらうことはできた


それでも1年生でこんな賞を取ることができるのは珍しく、すごいことだと 何人かの先生は褒めてくれていた





「もっと力になってあげられたらよかったんだけど…」


神「なにいうてんの?Aちゃんがいたからここまで頑張れたんやで?」




愛想笑いでもなんでもない神山くんの心からの笑顔に 私の胸はぽかぽかと暖かくなった





神「あ、店長、」



3人で談笑していると、店長が私たちのテーブルに何かを持って来た



「ピザ焼けたし、あげるわ」



そう言って店長はおっきなピザを私たちのテーブルの真ん中に置いた



松「え?!いいんですか?!」



突然のサービスに まっちゃんと私は目を輝かせた



「ありがとうございます、えーっと…」



名前を呼ぼうと思い 名札を読むと 胸元には大きく「中間」とかかれていた




「ちゅうかん…?」





ボソッと呟くと 店長から バカにされたようか笑い声が聞こえた



中「ちゅうかんって(笑)なかまや、なかま」


「ああ、なかまさん、すみません…」




読み間違えた自分が恥ずかしくなり 慌てて謝る





中「神ちゃんの友達みんなそうやん、こないだ神ちゃんに会いに来てた女の子も俺のこと ちゅうかん て呼んでたし、」


松「女の子?」


神「店長、それはシーッですって」





女の子、という言葉に反応し 慌てて止めようとする神山くん


誰だろう、その子…



神山くんは私の知らない人と知らない時間を過ごしているんだ、


そう思うと胸が少しだけザワザワとした


わかってはいたけど その突きつけられた現実に 少しだけ胸がモヤモヤとするのがわかった



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びょん - 胸が痛い… (2018年11月24日 0時) (レス) id: c3f9488cbd (このIDを非表示/違反報告)
OOO2126(プロフ) - キュンキュンを通り越してギュンギュンした(イミフ)バイク二人乗りは死んだ、何回も読んでます!続編か、小瀧長編読みたいです\(^o^)/ (2018年2月24日 6時) (レス) id: 2cffad585b (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - あ、チャラひろさんのここに書いてしまいごめんなさい。何か盛り上がって書いちゃいました。昨日の夜、他の作者さんがゆこさんのお話薦めているので知ってハマってしまい一気読みしてます!どの濱ちゃんも溜まらんです!ゆこさんに出逢えてよかった!大好きです! (2017年10月18日 14時) (携帯から) (レス) id: b00addc009 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - プライベッターの読みました!ヤバかったです!まだ、本編も読了してへんのに…でチャラひろのバレンタインの個人的にヤバイツボでホントん゛ー!ってなりなから足バタバタする位濱ちゃん可愛いっ!ご馳走様でした! (2017年10月18日 14時) (携帯から) (レス) id: b00addc009 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ(プロフ) - サミさん» コメントありがとうございます。私の作品でニヤけてるなんて、嬉しいです…これからもサミさんをニヤけさせられるように頑張りたいです…! (2016年10月27日 10時) (レス) id: cf443e0b0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆこ | 作成日時:2016年10月7日 17時

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