オタサー姫には敵が多い？！ (ページ10)

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9.恋話…推しの話？ページ10

始まった恋話は、美玲ちゃんが居なければ多分、混沌と化していたものだった。

自分のタイプの異性の話や、気になる人が居るのかなど、単純だが女子にとっては多分とても意味のあるものだった…はず。

私が付き合ったことがない、というと美玲ちゃんには凄い意外そうな顔されるし、葉月ちゃんにも共感…？されてしまった。

好きなタイプの話から少しずつ路線が変わり、気になる人は居るかみたいな話になっていった。

気になる人…気になる人か…

あ、

あの視線を感じた金髪くんは入るのだろうか、とか。

視線、といえば私がグラサンを撃退したとき、凄いキラキラした目でこっちをみてる人が居たな…とか。作業着で少し強面な気がしたけど人が良さそうな人だったな、とか。

色々と考え込んでしまい、なかなか結論が出せずにいた。

『最近…というか食堂のことの後、視線を感じたときに大概おんなじ金髪の子がいるんだよね。その子はちょっと気になるかなぁ。』

「金髪…？」
「金髪ってことは…四宮かな？」
美玲ちゃんが多分そうだと思う同級生の名を出す。
『四宮…？』
「その金髪の子って前髪で目隠れてたりする？」
『…うん。』
「じゃあ、十中八九四宮だ。」

その後、話している所を見たことがないと言うことに驚きつつも、いつかその四宮と話せるときが来るのかなぁとかまた考え込み、そのうちに睡魔に負けてしまった。

朝起きた小春が見たのは、同じ布団で自分に絡まって眠る美玲と葉月だったという。