オタサー姫には敵が多い？！ (ページ9)

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8.お泊まり会しようぜ！ページ9

小春はわくわくしながら、友人の到着をまっていた。

パジャマパーティーなんて洒落たもの、ゲームやらアニメやらに入り浸っていた中学生時代にはなかったものだったのだ。

美玲ちゃんと葉月ちゃんは、もうすぐうちに着くはずだ。飲み物もお菓子も晩ごはんの材料も用意したが、二人は色々と持ち寄るねと言ってくれていた。

ピンポーンと無機質な機械音が部屋に響く。
無機質だけど、私な待ちわびていた音だった。

「小春ーーっ！！」
私の名前を呼ぶ声とともに美玲ちゃんがタックル…もとい抱き付いてきた。
友達とこんなに親密になれたことと、可愛い子にこんなことされていいのかとかで息が詰まる。
まぁ、物理的にも息が詰まってはいたけれど。
「昨日ぶりー、元気してた？小春。」
コスプレの合わせの衣装を作っていたので、葉月ちゃんとは、昨日もあっていた。

ちなみに美玲ちゃんに2,3日前には会ってるのでけして久しぶりではないと思うが。

二人を招き入れ、適当なところに荷物を置いてもらい、布団を敷く予定のところに３人で座った。

『最初は何しましょうか。』
「…うーん。」
「恋話は…夜のメインデッシュだものね。」
『そ、そうなんですね…じゃあゲームでもやります？』
「私は賛成。美玲ちゃんは？」
「私はそんなに詳しくないかもだけど…賛成！！」
「(ゲームがしたいというよりゲームをしてる小春がみたい！)」
『…マリカーからやりましょっか。』

３人は、マリカーやゴーバケーションのマルチゲームからキンハーなどの一人プレイのものに熱中したり、震えながら零をやったりと、かなり充実したゲームライフ…？を楽しんだ。

「ホラゲーなめてたわ。」
「同じく…もう夜道歩けん…」
『怖えぇ…』

３人ともなんとか根性でシャワーを済ませ、
互いのパジャマを誉めあったり、愛でていたりしていた。

そして、恒例といっても過言ではない、"夜のメインデッシュ"と称された、恋話大会が始まってしまったのだ。

一般人とオタクが1:2の割合の恋話ってなんなんだろう。