２３話 ページ26
青島「勝手に陣内のとこ行って、怪我すんなよ」
裕人がそういうと、先生は自分の手を見た。
包帯が巻いてある。陣内にされたのだろう。
青島「俺らのために殴られていいとかいうなよ…」
「樋熊先生…」
青島「俺らが見せてやるよ。ステージに上がる夢」
樋熊「え！？」
「！！！！！」
わたしは耳を疑った
あんなに頑なに断っていた裕人が自分から…
そう思うと涙が溢れて、楽器を持ったまま走り出していた
「裕人！！！」
青島「うぉっと、あぶね」
思いっきり抱きつくと、裕人は笑って抱きしめ返してくれた。
木藤良「じゃあ僕も」
「蓮くん……」
安保「A、泣きすぎだろ」
桑田「お前も泣いてんじゃん…」
高杢「泣いてるしぃ……」
みんなして、2人の言葉に涙した。
そんな私たちを、2人は呆れたように笑った。
樋熊「じゃあ、タバコ出せ」
2人「は！？」
樋熊「当たり前だろう」
裕人は渋々タバコを出した。
その手をすかさず樋熊先生が握る。
蓮くんの手も握り、先生はすごく嬉しそうに笑った。
「もうほんと…大好きだよ……」
高杢「おれが！！？」
安保「ちげぇ！！」
その場で笑いが起こる。
うん、これだよ。
不良とかそういうの関係なくみんなで笑いあって、音楽を作るの。
素敵じゃない？
井川「でも！！…楽器はどうするんですか」
木藤良「僕はサックス」
青島「俺は＿＿＿＿＿＿」
そこまで言うと、何か思いついたようにこっちを向いて、私の手にあるトランペットに手を添えた。
「……そういうことか(笑)」
私はその意味をすぐに理解して、トランペットを裕人に渡す。
青島「これだ」
みんなが歓喜の声をあげる。
桑田「でも金管は難しいぜ！」
木藤良「裕人は昔、吹いたことあるんだよ」
有馬「小学校の頃に…」
桑田「それじゃあ俺達と変わんねぇじゃねえか！」
裕人は笑った。
私の願い……
裕人がまた音楽できますように。
「こんなに早く叶うなんて」
青島「は？」
意味がわからないといった様子の裕人に、
もう1度抱きついた。
「おかえり………裕人」
.
おかえり、裕人。
そして、音楽の世界に戻ってきてくれてありがとう。
.
.
.
青島「ただいま」
裕人は照れくさそうに言った。
.
樋熊先生…ありがとう。
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次からやっとドラマの4話！
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ひらの の ばなな(プロフ) - おはなちゃんさん» いえいえ！そうです(笑)知ってて頂けてもの凄く嬉しいしぃぃぃ！(笑)私も裕人好きなので裕人mainの小説読みまくってておはなちゃんの作品に辿りついて(笑)何気に裕人の小説少ないのが悲しい(泣) (2016年8月11日 23時) (
レス) id: 80a1db672d (このIDを非表示/違反報告)
おはなちゃん(プロフ) - 蜜蜂蟻さん» 私も裕人大好きです！！ありがとうございます！！ (2016年8月11日 23時) (レス) id: dddccbb31a (このIDを非表示/違反報告)
おはなちゃん(プロフ) - ひらの の ばななさん» ありがとうございます！！もしかして、KING＆QUEEN＆JOKERの作者様ですか？？そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2016年8月11日 23時) (レス) id: dddccbb31a (このIDを非表示/違反報告)
おはなちゃん(プロフ) - 七海(´'∀'`)さん» ありがとうございます！！！そうなんですか！めっちゃ悔しいですよね。お疲れ様です！！ (2016年8月11日 23時) (レス) id: dddccbb31a (このIDを非表示/違反報告)
おはなちゃん(プロフ) - くらやすん。さん» 裕人くん本当かっこいいですよね笑 もっときゅんきゅん目指して頑張ります！ありがとうございます！ (2016年8月11日 23時) (レス) id: dddccbb31a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはなちゃん | 作成日時：2016年8月6日 22時
