第８話盲目 ページ9
入間は慌てていた
普通なら周りに悪魔がいない時点で何かおかしいのだが
このときの入間は席に座れる安心でそんなことは気にも留めなかった
「あの！隣いいですか！」
『・・・』
(無視された！？)
少しショックを受ける入間
しかし聞こえてないかもしれないと思いもう一度声をかける
「あの！！」
少女はゆっくりと後ろを振り返った
目が合う
(綺麗なヒト)
素直にそう思った
雪のように綺麗な髪、どこまでも吸い込まれそうな黒色の瞳
目つきは鋭くどこか真面目そうだった
肌は陶器のように白く黒い制服がよく似合っている
思わず見惚れていると、少女が少し心配そうな顔で
『あの、、大丈夫ですか？』
と言った
凛として男にしては高く、女にしては低い中性的な声だった
と、入間はハッとした
「あっ！はい大丈夫です！！」
思わず見惚れてしまったなんて言えるはずもなく返事をし隣に腰を下ろした
(それにしても席に座れてよかった〜これで目立たずにすむ
隣のヒトもちょっと怖そうだけど人間っぽいし、というか
もっと怖い所かと思ってたけど
ちゃんと学校なんだなぁ)
入間はほっと息をついた
(それにしても本当に綺麗な人だなぁ
やっぱり男性なのかな
でも‘’私”って言ってるし
今もムカデを撫でて、、、ん？)
思わず入間は二度見した
しかしそれはムカデだった
(む、ムカデ触ってる
・・・む、虫が好きなんだきっとそうだ普通のことだ)
と、入間はやや強引に自分に言い聞かせ、平静を保った
しかしトドメとばかりに周りの声が耳に入った
––––––––あのアホ毛マジかよ
––––––––よっぽど勇気があるのか？
––––––––いやバカなだけだろ
(えっ、このヒト実はヤバいヒトなの！？もしかしてすっごい凶暴なんじゃ、、、)
真っ青になる入間
当たり前である
そして自分と少女の周りにヒトが全くいないことにも気づいた
そこで入間は悟った
(ヤバい人の隣に座ってしまった)
入間は心からそう思った
入間視点終了
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名無し49579号(プロフ) - 暁月臨さん» うれしいコメントを本当にありがとうございます！！気に入っていただけてよかったです！更新頑張ります！ (12月19日 0時) (
レス) id: 8a759b1a19 (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…！更新待ってます！！ (12月19日 0時) (レス) @page17 id: ed675d0e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し49579号 | 作成日時：2023年9月23日 23時
