キャラ変しててごめんなさい………… (ページ3)

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第二話ページ3

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタ

誰もいない、外灯もあまりない道
毎日のように走るようになってからこの景色は見慣れた
普通に見たら不気味な場所。
でも俺にとってはこの時間が一番落ち着く。
この時間はあの事を思い出さない。
途轍もなく落ち着く時間なんだ。

黒尾(今日はこれぐらいにするか…………)

いつもどれぐらい走るかは決めていない。
その日の情緒によるから。
今日はいつもとあまり変わらないらしい。
俺は来た道をゆっくりともどる。

帰りはゆっくり

俺の中で決まっている事。行きは速く、帰りはゆっくり。
そうするとすこし情緒がよくなる気がするから。

ゆっくり行きながら俺はキャラ変をする。
ゆっくりと、時間をかけて
そうすると本当の自分があまり表に出ないようになるから。
ゆっくり丁寧に…………

黒尾(よし)

黒尾「大丈夫だな」

キャラ変しおわるころには俺は家の近くまでついていた。

ガチャッ

黒尾「今は………… 五時か」

この時間ならご飯食べて研磨を起こしに行き、学校に向かったらちょうど六時前後だろう。

黒尾「はやくご飯食べて研磨を起こしに行こう」

ズキッ

その時、俺の頭にすこしの違和感が走る。

黒尾(まぁ大丈夫だろ。最近よくあるし)

俺はあまりそれを気にせず準備をしだしたのだった——————————