二人のわたなべ (ページ45)

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空き部屋は冷えきっていて今の私の心を表してるようだった。

どのくらいこうしていたかは分からない。

気付いたら手に持っていた携帯が震え着信が来ているのが見えた

「 ... はい、」

( 亮「あっ!!良かったつながった ... 」 )

「阿部ちゃんか、どうしたの」

通話の向こうでは " 良かった " とか " 繋がったんや ... ！ " とかメンバーの声が聞こえる

( 亮「 A今どこ? 」 )

「あぁ、ちょっと体調悪くて。ごめんね、もう戻る」

きっと私がひねくれてるから、自分のせいだから。そう言い聞かせ、メンバーの前ではちゃんとしよう。そう思いながら重たい足を引きづるように会議室に戻った。

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ドアを開けた瞬間一斉に私に浴びせられる9人の視線

辰「 A ... っ！体調悪いって、大丈夫なの？」

「大丈夫大丈夫(笑)ごめんね、何も言わないでいなくなって」

翔「 ... ほんとにいなくなったりしないよな」

翔太らしくない発言にメンバーみんな驚いていたけどきっとどっかで気付いていたんだろうな

康「 Aちゃん早めに帰らせた方が ... 」

「あ、いや大丈夫だよ、ほんとにごめんね」

ラ「とりあえず座ってください、立ちっぱだときついですよね」

この頃はまだ康二ですら敬語だったっけ(笑)

お言葉に甘えて座らせてもらい、メンバーもそれぞれの場所に戻っていた

「 ... で、何の話してたの？？私も混ぜてよ(笑) 」

康「勿論っすよ！一緒に話しましょう！」

「ありがと、3人のことなんて呼んだらいいかな？」

康「康二って呼んで欲しいっす！！」

ラ「ラウって呼んで欲しいです ... ！！」

蓮「俺は今まで通り蓮って ... 」

「うん、私蓮って呼んだこと無かったよね。目黒で」

蓮「行けると思ったのに」

「どさくさに紛れてやめてください」

いい感じだと思ったのに ... 自分の気持ち隠せてるって、なんだ私行けるじゃんって思ったのに ...

翔「いい加減にしろよA 」

「 ... え、なに急に」

翔太のよく分からない行動に3人も、そして私たちの会話を見ていた5人もびっくりしている

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