二人のわたなべ (ページ44)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:528,521 hit

＊少し過去のお話を ... ページ44

.

これはSnowManの10人体制が完全に決まり、初めて私がオリメン6人とぶつかった日の話。

今でこそものすごく仲がいい私達だけれど1番初めに3人加入の話をされた時、私含めオリジナルメンバーは簡単に首を縦に振ることは出来なかった。

だけど、ある意味 " 賭け " 。今回加入を断ったらきっとまたファンの子との約束は遠のくし、加入を受け入れたらSnowManにとっても事務所にとってもWinWinな結果になる。

それを見越してるんであろう滝沢くんから私たちは試されてるんだなってすぐに理解した。

どんだけ頑張っても報われることがなかった私たち。

幾度となく後輩に先を越され、仲間が諦めて辞めていく中で最後まで残った数少ないグループには勿論私達だけじゃなくてSixTONESやTravisJapanだっていた。

でも年齢的にも歴的にも次を逃したら私達は終わりなんだ。

だからこそ受け入れるしかなかった。
3人が嫌いとかそんな気持ちは一切ない。

ただ、

色んな場面を共に乗り越え苦楽を共にしたからこそ今のSnowManがあるのにそんな簡単に仲間を迎え入れていいのか

仲間を迎え入れて簡単に何かが変わるのであれば私達の苦労はどうなるのか

私の心はそんな気持ちで埋め尽くされていた。

滝沢くんは " 最終決断はお前らに任せる " なんて建前上言うけれどきっと私達に拒否権なんて最初っからないんだ。

だから頷くしかなかったんだ

3人との初めての顔合わせ。

6人は上手く割り切ってやっていた。3人ともコミユニケーションを取って話を降ったり笑いを取ったり

それが私はどこか許せなかったんだ
そんな簡単に受け入れて、割り切って

過去を無かったことにされてるみたいで、部屋の空気が嫌で静かに席を立った。

6人だって悩んでるし簡単に割り切れるわけないのは分かっていたのに

. . .

気持ちを落ち着かせるために入った空き部屋

ドアを閉めた瞬間、7人で見た色んな景色や思い出、色んなことを思い出し座り込んだ。

.