二人のわたなべ (ページ39)

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＊ひとりじゃないって最強だページ39

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Ren side ...

振付「一旦休憩〜」

振付師さんからの合図でみんな休憩に入る。

床に倒れ込んでるメンバーや水をがぶ飲みしてるメンバーなど様々だったんだけどしょっぴーだけ休憩に入っても一人鏡に向かって振付確認してる

「翔太、休憩したら〜？」

康「そうやで、しょっぴー！今休憩取らんと倒れてまうで」

康二やAちゃんが声をかけても集中してるのか聞こえてない

「んもう ... 」

痺れを切らしたAちゃんが水を手に取りしょっぴーの元へ歩いていき踊っているしょっぴーの肩を掴んだ

翔「なに」

「休憩」

翔「後でとる」

「後でじゃない、休憩時間は今なんだよ」

翔「俺のタイミングで取るから」

「じゃあそのタイミングはいつ来る？」

翔「知らない」

ごめんだけど傍から見たら反抗期の息子とお母さんなんだよな(笑)

「あのさ ... 練習することは悪いことじゃないけど休憩も取らないで練習されてもし倒れたらどうすんの？あんただけの責任じゃないんだよ。こっちだって迷惑なの。」

きっとAちゃんもしょっぴーを思って言ったんだと思うんだ。ただ不器用で言い方が良くなかっただけで。

でも今のしょっぴーにはその言葉は火に油を注ぐだけだった。

翔「まじで大きなお世話なんだよ」

「何その言い方。私は翔太のためを思って、」
翔「うるせえよ ... 俺のため思ってんならほっといてくれよ ... っ！！」

「じゃあもしそれでも翔太が倒れたらどうするの？
誰が翔太の穴埋めすると思ってんの ... っ！？」

翔「俺はお前と違って弱くねえよ、そんな簡単に倒れるほど俺弱くねえから」

これがダメだったんだ。いくらイライラしててもしょっぴーは言ってはいけないことを言ってしまった。

涼「翔太 ... ！！！さすがにそれは、」
「いいよ、涼太。そうだね、翔太は私と違って弱くないよね。ごめん、でも水分だけはちゃんと取ってね」

止めに入った舘さんを遮ってAちゃんはそう言うと手に持っていたしょっぴー用の水をしょっぴーの手に持たせてそのままレッスン室を出ていった

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