【H×H】なくしたものは探しもの (ページ10)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:3,540 hit

No.009 二次試験開始ページ10

｢ところでなんで皆建物の外にいるのかな｣
｢中に入れないんだよ｣
キルアがそう答えた
｢キルア！｣
｢皆無事だったんだな｣
｢なんとかね｣
『で何で中に入れないの？』
｢あの看板を見てみろよ｣
言われるがままに私とゴンは扉の上に取り付けられている看板を見た
そこには本日正午二次試験スタートと書かれていた
｢変な唸り声はするけど全然出てくる気配はないし、まあ待つしかないんだろうな｣

『もうすぐだね』
｢うん｣
時計の針が一歩、また一歩と歩を進める度に周りの緊張が増してゆく

『いよいよだね』
｢そうだな｣
時計のてっぺんで長針と短針が重なる
ギギギと重い音を立てながら扉は開いてゆく
どんな化け物が出てきてもおかしくない

来る･･･！

扉が開ききったその先には膝を伸ばし地面に座る大柄な男とその前でソファに腰掛けている女性がいた
しかも猛獣の唸り声と思っていたのはただの大男の腹の音だった
『へ･･･？』

｢どお？お腹は大分空いてきた？｣
女性は大男の顔を見上げて聞いた
｢聞いてのとおりペコペコだよ｣
｢そんなわけで二次試験は料理よ！｣

料理！？

予想外の試験に皆がざわつき始める
それにしてもまさか料理なんて思いっきり肩透かしをくらった気分だ
｢まずはオレの指定する料理を作ってもらい｣
｢そこで合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるってわけよ
つまりあたし達二人が´美味しい´って言えば晴れて二次試験合格！
試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ｣

｢オレのメニューは豚の丸焼き！！
森林公園に生息する豚なら種類は自由
それじゃ

二次試験スタート！！｣