【H×H】なくしたものは探しもの (ページ7)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:3,539 hit

No.006 似たニオイページ7

『質問に答えろ』
苛立ちを抑えきれず口調が荒くなってしまう

「君こそ僕の質問に答えるべきだろ？◆」
男のニヤついた顔が怒りを増幅させる
『Aだ、さっさっと答えろ』

「どうしてそんなに怒ってるんだい？♠︎」
『答えろ！』

コイツの

「たかが一人死んだだけじゃないか♥」

表情が

『答えろ！！』

態度が

「死んじゃったのは仕方ないよ◆」

言動が

『答えろ！！！』

嫌という程

「殺すのに理由なんているのかい？♣」

私を腹立たせる

理性という名のストッパーはとうに機能していなかった
「そうか…君はあの時の♥」
男が何やら呟いたが私の耳にはもうなにも届いてこなかった
勢いよく踏み込んだ足は地面を抉り私の身体を男へ運んだ
そして大きく右腕を振りかぶったがすんなりと避けられてしまった

「こっちに来なよ、君も一緒に判定してやるよ♣️」
そういうと男は霧に飲み込まれ消えた

『待て！』
すぐに後を追ったが見失ってしまった

『クソッ！！』
神経を研ぎ澄ませ鼻をヒクヒクと動かした

『見つけ出して必ず……！！』

「やあ、遅かったじゃないか♥」
目を疑った、これは夢ではないかとさえ思った
目の前には数十人もの受験者達が血を流し地面に倒れている
右手に血みどろのトランプを挟みニヤニヤとこちらを査定するかの様に見ている

「君とも遊んでやるよ♠︎」

『遊ぶ･･･』

「そんな獣みたいな顔してないで楽しもうよ♥」

『殺してやるこのピエロ野郎･･！！』