【H×H】なくしたものは探しもの (ページ11)

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No.010 正体不明ページ11

『皆私に付いてきて』
私は皆を先導し森の中へと入っていった

『こっちだよ』
私は迷うことなく弾むように森林を奥へ奥へと進んで行く
｢そんなにはっきりわかるのか？｣
後ろを走るクラピカが不思議そうに聞いてきた
『うん、こっちから鳴き声が聞こえるし豚のツンとする臭いもする』
｢すごい聴覚と嗅覚だな｣
｢確かに凄いけどよちょっと走るの速いんじゃねーか！？｣
私達のかなり後ろを走るレオリオが叫ぶ様に訴えかけてきた
よく見ると私のすぐ後ろを走るゴンとクラピカも息が上がり汗が滲み出ていた
『ご、ごめん何でかわかんないけど気絶して目を覚ましたあたりから力が全身から溢れ出てきて･･･』
なんだろうこの正体不明の力は
何なんだろうか私の全身から吹き出すように立ち上っているオーラは
あの時くらいからずっと出続けているが大丈夫なのだろうか
全くオーラの正体が分からないしそもそも何で･･･

｢居た！｣
ゴンの言葉にハッと我に返った
数メートル先では鼻が異常に発達し大人三人分はあるであろう巨大な体躯の豚が数十匹の群れをなしていた
『でか･･･』
思わず口から言葉が漏れた

｢来るよ！｣
既にゴンは身構えていた
けたたましい鳴き声をあげ豚達がﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞと凄まじい足音で地響きを立てながら突っ込んでくる
上に避けようと足に力を入れた

･･･筈なのに何故か足が崩れ私は地面に倒れ込んでいた

『･･･え』