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吉田圭人side
あれは、進級してすぐのことだった
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俺たちのクラスと1年生とで体育館を分け合って授業をした日だった
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クラスメイト「吉田〜!戻るぞ〜!」
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俺の班が清掃担当の日だった
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体育の片付けをして教室に帰ろうとした時だった
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____ガラガラッッ
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バスケットボールのカゴを動かす音が
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体育館に響いた
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1人…?
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この学校で1人で片付け?
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一瞬で俺の気を惹いたキミ
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長いサラサラの髪をなびかせて
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小さな身体で一生懸命
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大きなカゴを動かしている
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この日を界に俺はキミを目で追っていた
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また別の日だった
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教室で兎田たちと話しながら
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昼休憩を過ごしていたとき
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丁度俺の教室から食堂の出口が見える
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あの子…
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1人で食堂から出てくる女子生徒
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この学校で1人でいるのはキミだけって
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みんなが知っている存在だった
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1人でいる理由も…
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『また1人…』
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作者名:うさぎまる | 作成日時:2022年1月28日 14時