神影家の特級様3【呪術廻戦】

113話 ページ21

五「俺ここに住む！！」





『………』











キラキラとした目でこちらをみる五条悟

何を言うかと思えば…








一緒に住む？

嫌に決まってるだろ




こいつの相手をするのはめんどくさい


しかも一緒に住むってなると毎日五条悟の相手をしないといけない






絶対嫌









五「な！いい案だろ！」


『どこがだよ』


五「この俺とずっと一緒にいれるなんて嬉しいだろ？」


『別に』










何言ってるんだか



むしろ嫌でしかない









五「はぁ〜！？…じゃあ住まない代わりに今日も泊まる」








昨日の事があってまだ帰りたくないのか、さっきからずっとただをこねる五条悟



いい加減うっとしい












『…家、帰りたくないのか？』


五「…んー、帰りたくないけど…Aと一緒に居たいって気持ちの方が強い」


『…あっそ』


五「何も言わないってことは肯定だな！」


『まだなんも言ってねーよ』













『なぁ』




五「ん？何」












静か中部屋に俺とこいつ


2人だけ












昨日のことはコイツが言うまで待つ










けど、少し


知りたくなった









五条悟は







どう生きたいのか


















『お前さ…家族とこうなりたいとか…あんの？』



五「？」



『いや…その、母親と遊びたいとか…さ』









いや、何言ってるんだ俺…





『やっぱ何で「ない」！』

五「あいつらは俺を見てない“五条悟”を見てる」

『？』







どういう事だ…？
俺を見てなくて五条悟のことは見てる？



お前は五条悟だろ


何言ってるのか分からない俺に五条悟は口を開く









五「別にどうもなりたくねぇよ。家族ごっこなんてしたいとも思わない。俺はAと一緒に居れればそれでいい」



『……初めての時もお前はそう言ったけど何で俺にそこまでこだわるんだよ』









俺には理解出来なかった

出会ったばかりのやつを気に入るコイツが








良好関係なんて築けるはずがない

今は気に入られててもいつかその気持ちは無くなる











いつか終わる関係なら









そんな脆くてすぐ壊れてしまう関係なら











その気持ちは捨てた方がいい
















五「なんでお前そんな自己肯定感低いわけ？」








五条悟は不思議そうにこちらを向いている


自己肯定感が低い訳では無い
むしろ強いと思う


















俺は





神影Aという人間を好きにはなれない

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