水柱と炎柱と霞柱と情柱 2

記憶 ページ20

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どれくらい時間がかかっただろうか



本当に何もないので、少し眠くなってきた頃



突然、光る球に変化が起こった



？「……姉さん、今日は、善×と伊×助と一緒に、姉さんのために花を摘んできたんだ」



球に知らない男の子の映像が流れ、



その男の子らしき声が聞こえた



途中 ｽﾞｽﾞ…ｽﾞ という変な音が入って、



聞き取れない部分もあったが、確かに聞こえた



髪の色が少し赤くて、耳に札のような物を付けている



「？ あれ、この子、どこかで見たことあるような…」



誰だっけ…と、考えている間にもどんどん映像は流れて行く



途中で、髪が金髪の子や猪みたいな子



青い髪の女の子と3人の女の子も



映像には写っている



「…っ！？、あ、頭が…！」



流れる映像を見ていると、急に頭痛がし始めた



それは、流れていく映像や声を聞いていると



強くなっていった



「ぃっ！……で、でも！」



聞かなくちゃ



そんな気がするのだ



？「善×…大丈夫だよ。きっと目覚める！


姉さんは強くて優しいから、俺たちを置いて行ったりしないよ」



「！！」



刹那、Aの瞳から一粒の涙が溢れた



「…私、知ってる。この子達のこと」



ポロポロ涙を流しながら言う



「ううん…違う。



この子は……私の弟



竈門炭治郎だ」



分かった途端、少しずつ頭痛は治まっていった



「炭治郎…そして、善逸、伊之助」



それから、



なほちゃん、きよちゃん、すみちゃん



アオイちゃん



うん、ちゃんと分かるよ。



私は改めて光る球を見る








しかし、もうその球は



ただ光っているだけで、炭治郎達は映っていなかった



そしてAは気づく



「…私、まだ全てを思い出せてない」



まだ貴方の中のモヤが、完全には晴れていなかったのだ



「どうしたら、思い出せるの……？」



Aは自分以外、誰もいないその空間に



ポツリと言った＿＿＿＿＿








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