10.晩 ページ10
「美智子、行かんのか？」
食堂に向かうハスターが、唖然としている美智子に声をかけた。
「え、あ、今行きますわ。」
美智子は一呼吸入れ、食堂に向かった。
「しかし、ジョーカーが配膳をするなんて…
我が来る前にやっていたのか？」
ハスターは、自分がここに来る前のジョーカーを知らないので、気になったらしい。
「いいや、違いますん
配膳なんて、手伝った試しがないんですわ。」
ハスターは、美智子の言ったことに対して、「子の力か？」と呟いた。
「？
何か言いはりました？」
ハスターは、美智子に聞こえないぐらいで言ったのに、それが聞こえていたことに驚いたが、「いや、なんでもない」と言った。
出来るだけ音がたたないように食堂に入り、少し白無常とジョーカーの話を聞いていたハスターと美智子。
白無常が何かを書き終えたところでハスターが口を開いた。
「やはり、誰かが手伝う方が早く配膳が終わるな。」
いつもなら、ハスターや美智子,他のハンターが手伝っていたりするので、二人が配膳後に食堂に来るのは初めてだった。
「確かにそうですね。」
美智子,ハスター,白無常はそれぞれの席に付いて、服作りをしている三人と、それを呼びに行ったレオ,それに、ジョゼフを待った。
「ジョゼフさん、どうかされましたか？」
少しすると、ジョゼフが食堂に入ってきたが、何やら落ち込んでいる様子だった。
「…いえ、なんでもありませんよ。」
ジョセフは自分の席に座ってから、「あの子は昔に…いや、もしそうなら、あの外見は可笑しい…」と他のハンターたちには聞こえない声で言いながら、ボロボロになった写真を見ていた。
「？」とジョゼフ以外の食堂にいるハンターが思っていた。
何を見ているのか気になった美智子が、ジョゼフが見ている写真を覗いた。
その写真には、ハスターが拾ってきた子にとてもよく似た子と、幼い頃のジョゼフ？が写っていた。
「美智子、どうかされましたか？」
服を作りに行っていたリッパーが、自分の椅子の前に瞬間移動してきた。
「ジョゼフはん、ちょいと可笑しんのよ。」
何かを喋りながら、写真を見ているジョゼフ、リッパーは、写真は覗かずに席に付いた。
「晩を食べなかったら、少し注意するぐらいでよろしいと思います…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
爆発バレル
ラッキーハンター
黒白無常 白無常
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかみー - いつも楽しく読ませていただいています。11話の美智子がフォークやスプーンを使えるようになった時にリッパーやジョゼフは食べずに寝ていたとあるんですが、もしかして見ていたですかね？ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 6d48962261 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 白無常と黒無常は同一人物だと思います (2019年3月16日 19時) (レス) id: 4b87c0ad36 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントにもつながるが漢字で書けなかったので、平仮名で書きますね！ (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご報告ありがとうございます！多分、変換で可笑しくなっているんだとは思います…(親の携帯からだと表示されなかったです) (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんばんは。第４４話の冒頭付近も『繋がる』の部分が『・がる』になってました！ (2018年12月17日 20時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：散り際 | 作成日時：2018年10月15日 4時
