50.増えた皿 ページ50
「いただきます。」
白無常がそう言うと、他のハンターたちも、「いただきます」と言った。
Aも白無常の真似をし、「いただきます」と言った。
カチャカチャ
食事が始まると、いつものようにフォークとナイフが、皿と交わる音がし出した。
Aは、どこから出て来たのかはわからないが、子供用のフォーク,スプーンを使って食事をした。
今日のメニューは、トースト二枚にそれぞれ好きなジャム、スクランブルエッグにサラダだった。
A用には、トースト半分にイチゴジャム、半分のスクランブルエッグに、サラダだった。
「AはんAはん。」
さっきの慌てようはどうした？と訊きたいぐらいに、何も無かったかのように、美智子は、Aに話しかけた。
Aは、美智子の方に向くと、美智子は持っていた手拭きで、Aの口元に付いたドレッシングを拭いた。
「かわええな。」
Aは、きょとんとした顔をした。
カチャ
「…ジョゼフさん、流石に食事中は辞めませんか？」
いつもより、緩やかな笑顔を見せる美智子に、きょとんとしたAの写真を撮ろうとするジョゼフを、白無常は注意した。
「…おやつ時間に撮りなおします。」
ジョゼフは、残念そうにカメラを仕舞い、食事に戻った。
そんな、ジョゼフの隣に座るヴィオレッタ嬢は、「どんな、キッチンクロスにしようかなぁ。」と想像を膨らませながら、食事をしていた。
一度落ち込んだ三人は、とても楽しそうに食事をしている最中、「はぁ…」とため息を付くレオ。
「あ？
レオ、なんかあったのかぁ？」
レオのため息に気づいたジョーカーは、レオに訊いた。
「…いや、なんでもない。」
いつもなら、最後に食べ終わるレオだったが、今日はなぜか、1番早くに食べ終わっていた。
「そうかぁ？
俺には関係ねぇことだろうが、あんまし溜め込んなよなぁ？」
ジョーカーは、あざ笑いながら言った。
「珍しいな、お前が真面なこと言うなんて。」
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皆様のお陰で、この、黄衣の王が拾ってきた【第五人格,Identity V】、50話目！！
しかも、合計hit数約32,000 おもしろ度102 お気に入り登録161人！！
まさか、こんなに多くの人に見て貰えるなんて思っていませんでした…
これからも、黄衣の王が拾ってきた【第五人格,Identity V】をよろしくお願いします！！！
明日、続編更新予定
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みかみー - いつも楽しく読ませていただいています。11話の美智子がフォークやスプーンを使えるようになった時にリッパーやジョゼフは食べずに寝ていたとあるんですが、もしかして見ていたですかね？ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 6d48962261 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 白無常と黒無常は同一人物だと思います (2019年3月16日 19時) (レス) id: 4b87c0ad36 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントにもつながるが漢字で書けなかったので、平仮名で書きますね！ (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご報告ありがとうございます！多分、変換で可笑しくなっているんだとは思います…(親の携帯からだと表示されなかったです) (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんばんは。第４４話の冒頭付近も『繋がる』の部分が『・がる』になってました！ (2018年12月17日 20時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：散り際 | 作成日時：2018年10月15日 4時
