40.許可 ページ40
美智子と、ヴィオレッタ嬢が風呂場に行き、リビングに残ったのは、ベインとジョゼフだった。
太陽の光が窓から入り込み、リビングや通路を明るくした。
「さて、そろそろ、白黒無常さんと子が起きる頃ですね。」
ジョゼフは、三脚を部屋の方に向け、カメラをセットした。
「許可くらい取ってからやれよ…」
ベインは、こんなことを言ってもジョゼフは辞めないとは知っていたが、つい声に出した。
「ベインさん、静かに。」
ジョゼフは、シャッターいつでも押せるような体制になりながら、ベインに静かにするようにと言った。
「…」
ベインは、「何やってんだ？」と思い、ジョゼフが向いている部屋の方に耳を傾けた。
コツコツ
コッコッ
コツコツ
すると、3つの足音が聞こえてきた。
恐らく、白黒無常の２人と子の足音だろう。
段々と、その足音は近くなり、少し暗い通路から白黒無常の２人が見えた。
それに気付いたジョゼフは、シャッターをチャージした。
「遅いお目覚めですね。」
２人が、太陽の光で照らされると同時に、ジョゼフはシャッターを切った。
カシャ
良く見ると、白黒無常の２人は、子の両手をそれぞれつなぎながら、リビングに来ていた。
子の足音が２人とは違ったのは、子がぶら下がりでもしたのだろう。
「おや、なんとも微笑ましい。」
出て来た写真を見てから、３人の方を向きながら言うジョゼフに、黒無常が、「朝から写真撮影をしているのか」と言った。
「ええ
…しかし、お二人がこのようなことを知っているとは思いもよりませんでした。」
ジョゼフは、少し驚きを顔に出しながら言った。
「図書室にあった、誰向けかわからない、話が変わるごとに絵が描いてある本がありまして
その絵と同じように、やってみたまでですよ。」
白無常が、「えっと…なんて題名でしたっけ？」と黒無常に訊いた。
「確か、『人の思い出』だったはずだが。」
白黒無常が見た本は、
…もちろん、ハンターたちは、この本が本当にサバイバーの思い出だとは知りません。
「なら、一度読んでみますね。」
ジョゼフは、カメラを片付けながら言った。
すると、白無常はハッと何かを思い出した。
「…白無常
朝飯は、レオとリッパーが作っているからな。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
爆発バレル
ラッキーハンター
黒白無常 白無常
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかみー - いつも楽しく読ませていただいています。11話の美智子がフォークやスプーンを使えるようになった時にリッパーやジョゼフは食べずに寝ていたとあるんですが、もしかして見ていたですかね？ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 6d48962261 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 白無常と黒無常は同一人物だと思います (2019年3月16日 19時) (レス) id: 4b87c0ad36 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントにもつながるが漢字で書けなかったので、平仮名で書きますね！ (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご報告ありがとうございます！多分、変換で可笑しくなっているんだとは思います…(親の携帯からだと表示されなかったです) (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんばんは。第４４話の冒頭付近も『繋がる』の部分が『・がる』になってました！ (2018年12月17日 20時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：散り際 | 作成日時：2018年10月15日 4時
