33.ホットミルク ページ33
「…ホットミルクでも飲むか。」
黒無常は、寝ている二人を起こさぬように起き上がり、部屋を出た。
リビングに続く通路は、カーテンの隙間からの月明かりで手元がやっと見える程に暗く、ハンターたちの部屋へのドアの横にかけられている火の付いた蝋燭が頼りになっている。
黒無常は、部屋へのドアの横にかけられている蝋燭の付いた燭台を壁から取り外し、蝋燭の灯りを頼りにリビングに向かった。
リビングはとても暗く、カーテンの隙間から入ってくる月明かりがまぶしいくらいだった。
リビングからキッチンにつながるドアを開けキッチンに入ると、キッチンクロスの上に昨日の晩らしき物が、メモと一緒に置かれていた。
燭台を置き、メモを見ると、『レンジで温めてから食べて下さい。白無常』と書いてあった。
「優しいな。」
黒無常は、白無常の優しさを感じた。
ラップを取り、レンジに入れて温めを押す。
温めている間に冷蔵庫から牛乳を取り出し、いつも使っているコップに牛乳を注いだ。
チンッ
丁度温め終わり、レンジから晩を取り出し、次は牛乳の入ったコップを入れて温めた。
キッチンクロスと、温めた料理を持って一番近い席に座る。
キッチンクロスを敷き、その上に料理ののった皿を置く。
「スプーンとフォークはどこだったか…」
スプーンとフォークを探すと、食器棚の中にスプーンとフォークがあった。
スプーンとフォークを手に取り、置いておいた燭台を持って席に戻る。
黒無常は手を合わせ、「いただきます」と言って、食べ始めた。
カチャ…カチャ
「…」
一人で食べる晩は、なぜかつまらなく、黒無常は共に晩を食べることのありがたさを実感した。
食堂はリビングよりかは広くは無いが、今だけはリビングよりも広く感じた。
ボォっと揺らめく蝋燭の火が、手元を見やすくしてくれた。
「ごちそうさま。」
皿とスプーン,フォークをシンクに入れ、皿を洗う。
洗い終わったら、皿とスプーン,フォークを布で拭き、食器棚に戻した。
キッチンクロスを元の位置に戻すと、ホットミルクを作っていたことを思い出し、レンジを確認する。
ホットミルクは、良い具合に冷めていた。
黒無常は燭台を片手に、もう片方にはホットミルを持ったまま、キッチンを出た。
ホットミルクを飲みながら、ドアを開ける。
部屋に入ると、子が横になったまま目を開けていた。
「どうした？」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
爆発バレル
ラッキーハンター
黒白無常 白無常
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みかみー - いつも楽しく読ませていただいています。11話の美智子がフォークやスプーンを使えるようになった時にリッパーやジョゼフは食べずに寝ていたとあるんですが、もしかして見ていたですかね？ (2019年6月23日 9時) (
レス) id: 6d48962261 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 白無常と黒無常は同一人物だと思います (2019年3月16日 19時) (レス) id: 4b87c0ad36 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» コメントにもつながるが漢字で書けなかったので、平仮名で書きますね！ (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
散り際(プロフ) - ぐうたら猫さん» ご報告ありがとうございます！多分、変換で可笑しくなっているんだとは思います…(親の携帯からだと表示されなかったです) (2018年12月17日 20時) (レス) id: 3252a69c62 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こんばんは。第４４話の冒頭付近も『繋がる』の部分が『・がる』になってました！ (2018年12月17日 20時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：散り際 | 作成日時：2018年10月15日 4時
