…九 ページ9
そのことに、ほとほと呆れ果てて、私はその夜ホテルへと戻った
もはやキャリーバッグに入らない程のその服の量に、私は心の中で盛大にため息をついた
「私は軍人の身で、私服など着る機会すら少ないというのに、これは買いすぎではないか」
「そんなことないっすよ。それに、着る機会がないのであれば、この旅行中に着ればいい話じゃないですか。どうせ1週間あるんですし、楽しみましょうよ」
「本気で言っているのか…？」
「本気ですよ。どれ来ても似合ってたんですから大丈夫ですって」
彼の能天気さに、ここまで腹が立ったのは、これまであっただろうか
いや、少しくらいはあった気がするが、正直今だけは彼をこの部屋から追い出してやりたかった
まず、なぜ二部屋取ったはずなのに、彼はこの部屋に来ているのだろうか
出ていく気配もさらさらないようだし、何故かキャリーバッグまでこちらにある
「隣の部屋がショッピくんの部屋だと言ったはずだが、なぜここに来る？」
「え、俺ここで泊まりたいんすけど」
「何を言っているか、理解できないのだが…」
「ベッド2つあるんだからいいじゃないですか」
「…恋人同士でもないのに、そんなこと認めるわけがないだろう
さっさと出ていけ」
そうして、ショッピくんを部屋から追い出してやれば
彼はしばらく部屋の前で何か言っていたものの、渋々と隣の部屋に行ったらしく、やがて彼の声も聞こえなくなった
全く、ショッピくんはどうしたというのだろうか
行動自体が謎すぎて意味がわからない
それにしても、今日の出来事はある意味仕事をしているよりも疲れを生んだ
私は、ショッピくんのことは一旦考えないようにして、寝る支度を整えると、そのままベッドに身を預けるのだった
そして、朝
私は彼に買ってもらったたくさんの服を前にして、深く悩んでいた
着てほしいとは言われたものの、スカートばかりのコーデで、私は頭を抱えた
しかし、ここで着なければ、本当にこれらを着る機会を失ってしまうことだろう
そう思い、私は渋々とたくさんの服の中から1つ、手に取ったのだった
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レイン(プロフ) - 満那乃さん» ありがとうございます！せ、先輩落ち…メンバーではないのでちょっと難しいですね（汗）ロボロは私の力量不足で書けないので、これに関しては本当に申し訳ないです…でも、エミさんとショッピくんに関しては、頑張れば書けるかもです！更新頑張りますね！！ (2018年7月14日 23時) (
レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 卯月さん» お待たせ致しました、コネシマです！流石にわかりきった展開でしたが、とても楽しんでいただけているようでなによりです。更新頑張ります！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ぎゃああああああ！！！え？絶対シッマだよね！？え？しんどい.....展開すこ.....来ると思ってたけど、鳥肌立ったわ.......あ、いきなりすいませ〜ん。続き楽しみに待ってます！！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: e6c3e89a34 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - うたさん» ありがとうございます！言葉選びには結構こだわっているところもありますので、文章が綺麗と言っていただけたのはとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2018年7月8日 10時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - こんばんは、初めてコメント失礼します。前々から作品を読ませて頂いているのですが、やはりとても文章が綺麗で引き込まれます...！これからも更新楽しみにお待ちしております！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 8e60c95a83 (このIDを非表示/違反報告)
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