…二十五 ページ25
国に帰ってから、私は毎日を人形のような気分で過ごしていた
仲のいい兵達とは遠ざけられ、隣国から派遣されたメイド達にお嬢様らしい態度を矯正させられる日々
全てがモノクロのように見えた
女の子が憧れてたまらないであろう豪華なドレスも、今までと何も変わらない自室も
何もかも、色の抜けたただの風景に過ぎなかった
元々、知識の方でこの城に入った私には、礼儀作法を覚えるのに時間は掛からなかった
常にゴムでひとまとめにしていた髪の毛も、最近はずっと下ろしたまま
汗や血を洗い流す目的のため短時間で終わらせていた風呂は、髪の毛のケアや肌を美しく保つ為に長く入っている
スタミナを付けるために食べていた食事も、今や高級ホテルで出されるような豪華で品数の多いものに変わっている
当然、食堂には行かせてもらえない。メイドに見守られ、自室で1人ゆっくりと食事をとるのが普通だった
こんな生活が、私には息苦しくて堪らなかった
夜、ベッドに入ると、いつも明日に怯えるように体を丸めていた
夜はメイド達もそれぞれ就寝し、私の部屋には誰もいなくなる
当然、王子との結婚を控えている身であるから、ドアの前に護衛がついている訳だが。
それでも、私は1人になれる時間が何よりも恋しかった
その時だけが、檻の中から解き放たれたような気分になれたからだ
しかし、寂しいものは寂しい
コネシマだけでなく、親しかった仲間とももう会えなくなるなんて
考えるだけで眠りにつくのが億劫になった
そういえば、この頃私は寝る時間が短くなってしまったように思う
体は疲れていても、脳は寝ることを拒むのだ
幸運なことに、隈は薄く、化粧で何とか隠せる程度のため、メイド達には気づかれてはいないが
これも時間の問題だろう
私は、目を瞑って、寝ることだけに集中した
慣れなければ、辛くなるのは自分なのだから
そう言い聞かせ、なるべく早く寝ることの出来るように体をベッドに預けた
「Aさん、Aさん」
その時、私は懐かしい声を聞いた
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レイン(プロフ) - 満那乃さん» ありがとうございます！せ、先輩落ち…メンバーではないのでちょっと難しいですね（汗）ロボロは私の力量不足で書けないので、これに関しては本当に申し訳ないです…でも、エミさんとショッピくんに関しては、頑張れば書けるかもです！更新頑張りますね！！ (2018年7月14日 23時) (
レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 卯月さん» お待たせ致しました、コネシマです！流石にわかりきった展開でしたが、とても楽しんでいただけているようでなによりです。更新頑張ります！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ぎゃああああああ！！！え？絶対シッマだよね！？え？しんどい.....展開すこ.....来ると思ってたけど、鳥肌立ったわ.......あ、いきなりすいませ〜ん。続き楽しみに待ってます！！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: e6c3e89a34 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - うたさん» ありがとうございます！言葉選びには結構こだわっているところもありますので、文章が綺麗と言っていただけたのはとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2018年7月8日 10時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - こんばんは、初めてコメント失礼します。前々から作品を読ませて頂いているのですが、やはりとても文章が綺麗で引き込まれます...！これからも更新楽しみにお待ちしております！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 8e60c95a83 (このIDを非表示/違反報告)
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