…十三 ページ13
私たち二人が、その旅から自国へと戻った時
先輩や兵達が私たちを快く迎えてくれた
ショッピくんは同期の兵達に連れていかれてしまったようなので、私は酒を片手に先輩に土産話をいくつかしていた
「本当に、彼の行動力には驚かされてばかりいたな。あれが若さというものか？」
「いや、お前らそんなに歳離れてないだろ…」
「ふふ、冗談ですよ。ただ、彼は少し、コネシマに似ているような気がしてな…
ああ、そういえば、彼にあったんだよ。旅先で」
「コネシマか？」
「そう、コネシマ。昔と変わらなかったよ
かっこよかった。とても
…憎んでいるはずなのになあ」
私は軽く酒を煽ると、懐かしむように目を閉じた
幼い頃は、私の手を引っ張って、私にたくさんの生き物を見せてくれた
軍に入ると、私も一緒には入れたことを自分の事のように喜んでくれた
ある程度の階級になると、私は知恵を、彼は力を持ってして、同じ階級の人から常に尊敬の念を受けていたものだった
それなのに、彼は姿を消した
楽しい日々も、いつしか思い出になり
何を思ったのか、コネシマを真似てある程度の力を持っていた私を王は前衛部隊に配置した
女らしくない肌の傷も、筋肉も、全て彼の代わりとしてここにいるから
自分の故郷を守るため、私はコネシマがいなくなったあとも、努力を重ね、女を捨てて兵の道を歩んできた
今思えば、それはただの言い訳かもしれない
それでも、私は彼を恨むことしか出来なかった
彼のために、綺麗になろうと思っていた体は、とても醜いものに変わり果ててしまったのだ
私は、酒の影響もあってか、ポロポロと大粒の涙を流した
ああ、どうして彼は私を置いていったのだろうか
彼とともにいきたかった
泣き続ける私の背中を、いつしか先輩は優しく撫でてくれた
どうして、こんなことで泣いてしまうのだろうか
情けない。なんて情けない
それでも、涙は止まることは無かった
結局、私は疲れてその場に眠るまで、ずっと泣き続けることとなったのであった
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レイン(プロフ) - 満那乃さん» ありがとうございます！せ、先輩落ち…メンバーではないのでちょっと難しいですね（汗）ロボロは私の力量不足で書けないので、これに関しては本当に申し訳ないです…でも、エミさんとショッピくんに関しては、頑張れば書けるかもです！更新頑張りますね！！ (2018年7月14日 23時) (
レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 卯月さん» お待たせ致しました、コネシマです！流石にわかりきった展開でしたが、とても楽しんでいただけているようでなによりです。更新頑張ります！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ぎゃああああああ！！！え？絶対シッマだよね！？え？しんどい.....展開すこ.....来ると思ってたけど、鳥肌立ったわ.......あ、いきなりすいませ〜ん。続き楽しみに待ってます！！ (2018年7月10日 21時) (レス) id: e6c3e89a34 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - うたさん» ありがとうございます！言葉選びには結構こだわっているところもありますので、文章が綺麗と言っていただけたのはとても嬉しいです。更新頑張りますね！ (2018年7月8日 10時) (レス) id: 61ce060edd (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - こんばんは、初めてコメント失礼します。前々から作品を読ませて頂いているのですが、やはりとても文章が綺麗で引き込まれます...！これからも更新楽しみにお待ちしております！！ (2018年7月7日 23時) (レス) id: 8e60c95a83 (このIDを非表示/違反報告)
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