【文スト】生まれ変わったら、また一緒に【太宰治】

高校生活七日目 ページ9

貴「治の好きなものー…

カニ鍋カニ雑炊カニの缶詰………酒？」


中「前半蟹で良かっただろ」


貴「久しぶりにカニ鍋作ろっかなぁ

あ、弁当と一緒にカニの缶詰でもいいかもね」


中「……チッ」



なんで中也そんなに機嫌悪いの？

なんて聞くわけない、聞けるわけない


手前のせいだって言われたら私のガラスのハート砕けるよ？

チビって言ったの反省してるんだから



中「手前なぁ…俺がお前好きだったの知っててこんなこと相談してんのか？」


貴「え、だってこんなこと話せる人中也しかいないもん」


うわっ、｢もん｣とか私可愛くない！？

私めっちゃ可愛((


中「手前……友達いねぇのか？」



貴「もうやめて！私のライフはゼロよ！！」


クリティカルヒットだよ…
まっすぐ痛いところ打ち抜いてきたよ此奴…


中「まぁ、そうだよな

手前みたいなやつに友達なんているわけねぇよな」



貴「笑うな！！」


気にしてるんだよ！！それ！！


っていうか、前世の記憶残ってるから小さい頃から大人びてて友達できなかったんだよ！！



……ハッ！


貴「中也も友達いないんじゃないの！？」


中「いるぞ」



なんだと…！？


中「取り敢えず教室内にもう10人程いる」



貴「なにこの敗北感…」



なんで友達できてんの

精神年齢低いの？中也


貴「中也って、精神年齢高校生だったのね…」


中「ババァの手前に比べたらマシだ」


貴「んだとコラァ！！餓鬼め！！」


中「あぁン？ババァが！！！」



そういや、ババァっ云ったら…


貴「紅葉ちゃんどうなったんだろ」



中「ババァで姐さん思い出すって…

手前、殺されるぞ」


貴「紅葉ちゃんはババァじゃないから
美しいお姉様だから！！」



ババァって思ってたの中也くらいだぞ？


中「確か、この学校の教師だっただろ」



貴「マジか」


この学校前世の人達集まりすぎじゃね？



なにこれ運命なの？



中「先生くらい覚えておけよ」


貴「寝てた」


中「手前、本っ当に自由人だな」


貴「やだなぁ、褒めてる？」


中「褒めてねぇ」




貴「っていうか、また言い合いしかしてないし…


よし、明日はカニの缶詰持って昼休みに治のクラスに突撃じゃー！！」


中「おう、頑張れよ」


貴「何言ってるの？中也も行くんだよ？」




中「…は？」

高校生活八日目→←高校生活六日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す