【文スト】生まれ変わったら、また一緒に【太宰治】

高校生活五日目 ページ7

学校まで歩いて15分


走って10分


中也におんぶして貰ったら7分←



そう、学校まではかなり近いのだ




だから、私は戸惑った



貴「ドアを開けて治も一緒に出てきてたらどうしよう。治とすれ違ったらどうしよう。昨日みたいなことになったらどうしよう……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ



ドアの前で立ち尽くしていると、いきなりドアが開いた



中「何してんだ手前」


貴「中也こそインターフォンくらい鳴らせ莫迦」


中「鳴らしたわ莫迦」



あー、でも安心したわー


貴「中也、おんぶ」



中「莫迦云ってんじゃねぇよ
さっさと歩け」


貴「酷い！前はしてくれたのに！」


中「小学生の頃の話だろうが！」




おう、そんな昔だったっけ？


貴「ううぅ、治と顔合わせらんない…」


中「それでドアの前で立ち尽くしてたのかよ…」


貴「つーか、なんで玄関まで来たの珍しい」


いつもは家の前で待ってるのに



中「Aの母さんから連絡もらったんだよ
手前がドアの前から動かねぇから迎えに来て欲しいってな」



あんまり困らせるんじゃねぇぞ

と、頬を軽く抓られた


貴「いてて…ﾊｧ、なるべく努力する」



私は大人しく登校することにした


ーーーーー




貴「はぁぁぁ………疲れた」


中「身構えすぎだ。会ったからって死ぬわけじゃねぇだろ」

貴「私の硝子のハートは割れる」


中「そんなもん知らねぇ」


素っ気ない態度で前を向く中也


貴「まだ授業まで時間あるじゃん！
話に付き合ってよ、ねぇってば！！」


中「うるせぇ…」



うわ、うるせぇって云った！？

今うるせぇって云ったでしょ！！


貴「酷い！！」


中「手前の愚痴相手は結構疲れんだよ」



私がそんなに口うるさいと！？

そんな訳ない！女子はみんなこんなものだ！((



貴「中也嫌い！！」


中「あっそ」



マジで嫌いになるからな！？


マジで………




貴「すみませんでした。私が悪かったです…
中也のこと嫌いじゃないです。お願いだから話し相手になってよ、ねぇ！！」


中「あーはいはい、後でな」



取り敢えず許してもらえたみたいだからこれでいいか

高校生活六日目→←高校生活四日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す