【文スト】生まれ変わったら、また一緒に【太宰治】

高校生活二十三日目 ページ25

貴「組織を潰せとのことで、生け捕りは必要ナッシング←

はい、というわけで構成員の方々派手に暴れちゃって下さぁい」


そう云って私はスナック菓子の袋を開けた


太「太るよ？」


貴「大きなお世話だ」


太「別にいいけど、君は行かないの？」


貴「行きませんよー。面倒いし
構成員に任せられるほど簡単な仕事なのに、任せないなんて最少年幹部さんは働き者ですねー」


太「まあ、彼らよりは私の方が実力はあるからね」


貴「それは、ごもっともだけどさ」



うわ、なにこのスナック菓子うま！！

コンソメ味か…よし、次からこれだな


太「私はいくよ」


貴「勝手にどうぞ」


呆れたようにため息をつきながら建物内に入る太宰さん(まだ、恋人じゃないので名字呼び)


その瞬間、私は建物の屋上で太陽光がスコープに反射して光ったのを感じた


貴「私に撃つはずの弾は味方に中る」


私がそう呟くと、スナイパーは持つ手が滑り
銃口が観測手に向けられた

撃つ寸前だった為か、直後に銃声が聞こえた


狙撃手(スナイパー)はパニックになりながらも怒り、私を狙った

でも、もう私にバレてしまっている上に
狙いを定めるのに時間のかかるその武器で私を仕留めるなんて不可能



貴「私に撃つはずの弾は自分に中る」


だが、それは想像したとおりではなかった


狙撃手は武器を落としてしまったのだ

これでは、自分に弾が中らない


どういうことかと戸惑っていると、立ち尽くしていた狙撃手の体が倒れた


きっと、屋上にたどり着いた構成員が銃で撃ち殺したのだろう



私はホッと胸をなでおろした


でも、それがいけなかったのだ



気配を感じ、後ろを振り返れば
組織の一員と思わしき男が、ナイフを振り上げていた


私の異能は起こしたい奇跡を自らの口で言わなければ起きない

つまり、不意打ちによる攻撃が
一番厄介なのだ



だが、今回は得に気づくのが遅すぎた


ここで死ぬのか…と、目を閉じた時

私のものではない血で服が汚れた



後ろを振り返れば、太宰さんの姿

こんな姿を見られてしまった


太宰さんがいなければ私は死んでいた

でも、助けられても、こんな雑魚に後ろを取られるような私はポートマフィアの幹部としていられない


太「……大丈夫？A」


太宰さんは何も云わなかった

それどころか、手まで差し伸べてくれた


太「怖かっただろう？…すまない、私が不甲斐ないばかりに…」


私の手を引いて、太宰さんはギュッと抱きしめてくれた

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