【文スト】生まれ変わったら、また一緒に【太宰治】

高校生活一日目 ページ3

中「はぁ！？断わられたぁ！！？」



私の唯一の幼馴染みである中原中也

小さい癖に役に立つ



まぁ、彼も前世の記憶持ちだし

私も前世のことを思ったらこんなこと口が裂けても言えないけど



貴「そ。治は前世の記憶がなかったみたい


約束も、きっと覚えてないよ」



笑おうとすれば、涙が出てくる





なんで、忘れちゃったんだ




中「あの野郎…！」


貴「大丈夫だよ、中也
私は、大丈夫…」



中「……ﾊｧ、無理すんな。好きなやつに振られて悲しいやつなんていねぇよ


手前なら尚更。元々両思いだったんだからなぁ」



慰めてるのか、傷を抉りに来てるのかどっちなのかは判らないが
一応、慰めとして受け取っておいた



貴「高校生活のスタートダッシュ

見事に転んだ」



中「……元気だせよ」



憂鬱だぁ。このまま早退したい




中「手前なぁ…

そんなに好きなら好きになって貰えるように頑張りゃいいだけの話だろ」



貴「判ってるよ！私努力する！！」



机を叩いて立ち上がる私

前の席から後ろ向きに座って私の机に肘をついて頬杖をしていた中也は驚いて、私を見上げた



中「お、おう」


同様に、みなさんからの視線も痛い

だがそこまで視線を気にする私ではなかった



貴「絶対に治の彼女になってやるわ！！！」



中「が、ガンバレー……」

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