【文スト】生まれ変わったら、また一緒に【太宰治】

高校生活十八日目 ページ20

やっとのことで三日目の昼休み！


いやぁ、時間経つの遅いね！！



貴「中也、今日も治のところ行こ！！」


中「諦め悪ぃな。いい加減、無理だと思わねぇのか？」


貴「諦めなければ好きになってくれるよ！！

……多分」


中「ストーカーと思われないように気をつけろよ」


貴「分かってるって」



今の内に上機嫌になっておかないと、治の顔を見て、また悲しい顔をしてしまうだろう


中「なら、尚更一人で行った方がいいだろ」


貴「…っ！なんで？」


中「単純に俺の存在が邪魔だからだ
彼奴が進んで野郎と食べたがるやつだとは思えねぇしな」


た、確かに…


貴「じゃあ、一人で行ってくる！」


中「頑張れよ」



私は笑顔で隣のクラスへと走った



ーーーーー

貴「治！！今日こそ一緒に食べよ！」


治、と呼ばれたことに、治は眉を寄せた


太「君に下の名前で呼ばれる筋合いはないのだけれど」


それに、今日もこの子達と食べるから無理

と、3人の女の子たちに笑顔を向けた



その時になって、やっと気がついた

制服から少しはみ出た包帯


貴「自 殺、まだ続けてるんだ…」


誰にも聞こえないように云った筈が、治の耳には確かに届いたらしい


太「それってどういう…」

「ねぇ、はやくいこぅよぉ！！」


「私達ぃ、お腹すいちゃったぁ」


治の言葉を気持ちの悪い言葉で遮る女子達


笑ったら虐められるかな？

貴「ご、ごめんﾌﾌｯ、無理、もーむり！」


大爆笑してしまう私

お腹空いちゃったぁだって！！

「ー」の存在を知らないの！？


「な、なによぉ！！このブス！！」


貴「は？誰も貴方達のことで笑ったとは云ってませんけど？」


「な、なんなの！！太宰さん、早く行こぉ！！」



太「ごめん、先に行ってくれるかな？」


「え、なんでぇ！！」

「太宰さん、私達のこと守ってくれないのぉ？」

「これも全部、このブス女のせいだわ！」


え、それ睨んでます？

というくらい、殺気のこもっていない目で睨む女達


あー、キモ


太「ねぇ、君」



貴「緋原A」


太「……緋原さん

なんで私が自 殺愛好家だと知っているんだい？」



私以外に聞こえないように治は小声で云った


貴「場所を変えましょう
ここでは、満足に話せません」



私はそう云って、治の手を引いた

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