142話 ページ42
陸「台場野外音楽堂!?」
一織「いきなり、あんな大きな会場でデビューライブをするんですか?」
貴方「デビューとはまた違いますけど…折角の初ライブですから」
紡「皆さんに大きなところで踊ってほしくて…」
きっと歌うことも踊ることも大好きな彼らにとって魅力的な提案だろう。
ナギ「Oh、ビッグな会場です?」
壮五「たしか300人くらい入るんじゃないのかな…」
環「教室10個分くらい?」
壮五「100個分くらいだね」
大和「現実から離れすぎてるような気が…2人とも、大丈夫か?」
大和さんの気遣う声に私は大丈夫と頷く。
貴方「ちゃんと準備しますし…宣伝もするから大丈夫だと思います」
三月「だけど、俺たちなんかが…」
貴方「三月さん、そんな顔しないでください、自信を持ってください、陸にぃの歌唱力、大和さんの表現力、一織さんの完成度の高さ、三月さんのエネルギッシュさ、壮五さんの万能さ、ナギさんの優雅さ、環さんのダンス力…充分に最前線で通じる実力…そうじゃないですか?」
そう伝えると少し不安そうにしてた皆の空気が明るくなる。
紡「皆さんは心配なさらずに、レッスンに力を入れてください、私も皆さんのサポートを精一杯頑張ります」
貴方「違いますよ紡ねぇ…『私たち』です」
紡「うん」
そして野外ライブに向けてレッスンと準備が進められていった。
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きなこ「みゅみゅっ」
紡「きなこ、ここはだめだよ、貴方のお部屋は社長室でしょ」
可愛い…でも動物は私もだけど陸にぃもダメなんだよな…
まだ隠せてるからいいものの…どこかでバレたら重大な問題だよね。
陸にぃの肩を叩き彼が振り返って声を潜める。
貴方「一応皆には言ってないけど…陸にぃ…くれぐれも無理しないでね?」コソッ
陸「わかってる」
すると三月さんはきなこを抱いていて不意に私たちのとこにもやってくる。
三月「2人とも!抱いてみる?」
陸「あ……、俺は遠慮しておくよ」
三月「そう?」
貴方「私も大丈夫です…これから準備のために色々とやらないとなので…」
紡ねぇのもとに戻り仕事の分担を決めた。
貴方「パート分けとか…サイトに載せる写真のこととか…ライブの演出も考えないとですね」
紡「そんなにたくさん…」
貴方「だから分担するんですよ…歌のパート分けは私が担当します…」
天にぃたちの曲のパート分けを思い出せばきっと自分でもできるはず!
彼女には写真を撮るための準備をしてもらうことにした。
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