小悪魔の妹は皆さんから愛されているようで3 (ページ33)

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133話ページ33

廊下で相手を確認すると『天にぃ』と出ていた。

貴方「もしもし」

天『よかった、出てくれた』

貴方「その、ごめんね……出るの遅くなっちゃって」

天『構わないよ、そうだ……今から会えるかな?』

今からって……どうしてだろう?

天『アメリカに行くことの詳しいことを話したいんだ』

貴方「あ、あの、天にぃ」

天『ん?』

貴方「今更なんだけど……やっぱり、アメリカは行くの辞める」

彼が電話口で小さく息を飲む音が聞こえた。

そこからしばらくの間私たちは黙りこんでいた。

天『でも、どうして辞めることにしたの?』

貴方「私ねやっぱり陸にぃを一人にしておけないし……天にぃとも離れちゃいそうで怖いから」

天『A……わかったよ、九条さんに伝えておくね』

貴方「うん、折角誘ってくれたのにごめんね」

天『気にしないで、それに陸の面倒押し付けちゃってこっちこそごめんね』

貴方「大丈夫だよ、それじゃ、また、今度ね」

それだけ言って私は通話を切った。

そして、再び社長室に戻った。

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コンコン……

貴方「失礼します、ただいま戻りまし……た」

えっと、この異様な空気はなんでしょう?

紡「えっと、その……先程社長が」

と紡ねぇが事情を詳しく説明してくれた。

貴方「7人じゃなくて、3人に減らしてほしいと」

紡「どうやって皆に知らせよう……」

私は急ぎ足でレッスン室に向かって紡ねぇはその後を小走りでついてきた。