127話 ページ27
陸にぃには先にレッスン室に行ってもらい私は事務員の人ーー万理さんに案内してもらいもう一人のマネージャー候補の人に会うことになった。
万理「はい、ここで待っててね」
貴方「ありがとうございます……あの」
万理「うん?」
貴方「これから会う方はどんな人ですか?」
万理「気になるんだ」
貴方「だって、七人の名前と背中を預ける存在になるんですもん、少しは……やっぱり」
すると万理さんはにっこりと笑って私の頭に手を置いた。
私はいつの間にか俯いていてすぐにその顔をあげた。
万理「君が無理に大人になる必要はないんだよ?君は初めて会ったときからちょっと大人になろうと無理してるように見えるんだ」
貴方「別に無理なんか……」
してないです、そう言いたかったけど彼は私からすっと離れた。
万理「ここは君だけじゃない、僕やほかの人もいるから君が無理する必要はないんだよ」
そう優しく言って彼はこの部屋を後にした。
それから10分ぐらい待たされただろうか…
いつの間にか私はうたた寝をしていて目をゆっくり開けると目の前には薄手のブランケットを持つ女の人。
年齢は多分陸にぃとあまり変わらなそうな人だ。
？「あ、目が覚めたんだね、寝てたから風邪ひいちゃうと思ってそこにあったこれをかけてあげようと思ったんだけど…」
貴方「もしかして…もう一人のマネージャー候補の人?」
？「え、あ、はい」
貴方「名前は?」
？「え?」
貴方「名前はって聞いてるの」
彼女はぽかんとしてるので私はため息をついた。
貴方「はぁ、私は七瀬です…七瀬Aです」
紡「私は小鳥遊紡です」
貴方「紡さん、よろしくお願いします」
彼女は笑顔で頷いてくれた。
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