小悪魔の妹は皆さんから愛されているようで3 (ページ23)

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123話ページ23

天「と、言う感じなんだけど……A、泣かないでよ」

貴方「だって、だって……」

楽「そりゃ、泣くだろうな」

龍「こんなにすごい話を聞いちゃったら尚更ね」

でも、私のことが少しだけわかった。

本当の兄弟じゃなくても家族は本当の愛を注いでくれたから。

天「ところで、A……アメリカの話、考えてくれた?」

貴方「うん、行きたいけど、詳しい話聞いてからじゃないと、まだなんとも」

天「……なら、うちに来て、詳しい話をするから」

うちにってことは天にぃは今九条さんの家にいる。

つまりは私が九条家にお邪魔するってことだ。

天「まだ、夕方になる前だし……ちょっとでいいから」

そう言われて私は天にぃに着いていくことにした。

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九条家についたときには夕方になりかかっていた。

天「ただいま戻りました」

九条「天、お帰りなさい」

九条さんは私を見ると微笑んで口を開いた。

まぁ、この人は元から微笑んでるような顔だけどね。

九条「久しぶりだね、Aちゃん」

貴方「どうも、ご無沙汰しております」

天「九条さん、彼女に詳しい話をしてあげてください」

九条「アメリカに行くってことは今の家族と別れて九条家の養女になるってことだ、前に言ったけど覚えてるかい?」

さっき聞いた過去の話の最後の部分を思い出した。

この人は私と天にぃを欲しいって言ったんだ。

つまりは面倒はこっちで見るから今の家族と別れなさいってことなんだよね。