小悪魔の妹は皆さんから愛されているようで3 (ページ22)

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122話　過去ページ22

貴方「天にぃ……行かないでよ?」

陸「天にぃ……」

私と陸にぃは天にぃの顔をうかがった。

表情はよくわからないけど、天にぃ自身は困ってるはずだ。

歌うこともお客さんを楽しませることも天にぃは大好きだから。

それと同時に私たち家族のことも好きだから天にぃにはどちらかなんて選べるはずがなかった。

貴方「離れたくないよ……」

私は怖さのあまりその場で泣き崩れた。

陸「A、大丈夫だよ……天にぃは俺らを置いていったりしないって」

貴方「で、でも……」ｸﾞｽﾞｯ

天「………」

何で、天にぃは何も言わないの?

いや、そうだよね。

当たり前だよね。

だって、ここで彼が口を開いたら九条さんか私たち家族が傷つくことになるから。

そんな簡単に口を開けないのだ、彼の立場上では

貴方「……はぁ、はぁ」

天「……!A!しっかりして」

その場で意識を失って私は私は3日ほど眠っていた。

その時の私は本当に無力で天にぃは彼に着いていくことになった。

天にぃは『迎えに来るから』、『待ってて』そう言った。

私はショックから発作を起こして2週間ほど苦しめられた。

貴方「て、天にぃ、ｹﾎｯ、天、にぃ、ｹﾎｯ」

私は泣き続けることしかできなかった。

子供のままでは無力だと言うことを改めてその時に知らされたのだ。