小悪魔の妹は皆さんから愛されているようで

7話 ページ7

最初の印象はやっぱり毒舌な部分があり、冷たい印象と完璧を求める様子から大体の人は完璧主義者だと思う人が大半を占めると思う。

でも、それは私たち家族を守るためになるかもしれない。

テレビの世界に二、三回天にぃの姿を見たことがある。

アイドルの活動をしてることは薄々聞いたような気もする。

でも、全然興味がなく調べようともしなかったから知る由もなかった。

貴方「天にぃは元気にしてますか?」

素朴に気になった質問を投げかけてみた。

楽さんは考えるような視線を私に送った後、空を仰いだ。

楽「いつも普通だよ」

貴方「普通って?」

楽「普通っていうのは…元気だよ」

私を見て再び頬を桜色に染めた彼。

それに言葉もだんだん小さくなっていたような。

控えめに彼の顔の様子を窺った。

顔が更に赤くなっている。

なんだか、可愛く思えてきた。

楽「後、10分ぐらい歩くけど、平気か?」

貴方「あっ、はい、大丈夫です」

楽「ん?ちょっと待ってくれ」

貴方「あっ、はい」

どうやら、彼の携帯にメールが届いたらしい。

楽「(天から来やがった…こいつに見せたほうが喜ぶだろうか?でも、内容だけは確認しておくか)」

天『楽へ
この前妹の話したの覚えてる?
一番古いというか昔の写真見つけたから見せてあげようか?
見たいと思うだろうから見せてあげてもいいよ
見たいなら早く帰ってきて』

楽「(あの、クソガキが)」

貴方「楽さん?」

楽「何でもねぇ、体調は大丈夫か?」

貴方「お気遣いありがとうございます、大丈夫ですよ」

楽「辛かったら言えよ?」

貴方「はい」

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