中性的だと損しかしないんだけど2【刀剣乱舞】

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すっかり黒ずんでまるで俺の腕みたいじゃねぇみたいだな。


そっと触れてみればいつもと変わらない。しかしいくら掌で擦ってもその黒ずんだ部分が落ちることはなく...。


『いやどうすんだよ』


そんなことを思いながら刀を振るう。あれかねぇ？こいつら全部倒せば元に戻るとか？いやそんな中二設定いらねぇよ。


こんな状況でよく呑気に考えられるな。


「大丈夫か！？」


『おわっ！？』


戦ってんのにいきなりこっちくるなよ！！敵かと思って反射的に斬りそうになるだろ！？


『余計な心配は無用です。山姥切様までこちらに来てしまっては私たちの陣形が乱れます。勝とうにも勝てませんよ。話なら敵を全て斬り終わったあとに聞きますから今は戦闘に集中してください』


「す、すまない...」


ちょっと待て。何でそんなにも凹んでるんだ！？注意しただけだろ、注意を！！何もそこまで責めてねぇし！！

　
そういえば山姥切様ってこういう性格だったな。えぇ...あれが俺の精一杯なんだが。これ以上はかける言葉が見つかんねぇし。それになんか照れくさいんだよな。


『とにかく！早く勝ちますよ。私たちの目的は目の前の敵を倒すことでもありますが一番はこの地下室から脱出することでしょう？』


「...そう、だな」


ようやく顔あげてくれたよ。ふぃー。よかったわ。

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