13 ページ14
ずん、と急に空気が重くなった。
先程の折れた刀剣が散らばっていた場所からはそう離れてはいない。やはり彼等もこの先にいると思われる敵にやられたに違いない。
『随分と空気が汚れていますね。息をするのが大変ですが大丈夫ですか?』
「これくらい大丈夫だ。それよりも人間のあんたの方がダメージを受けるんじゃないのか?」
『甘く見ないでください。これくらいならまだ大丈夫です。少し呼吸しづらいだけですから』
なんてよくわかんねぇ会話をしている内に気配が変わる。何か奥で俊敏に動いている。その動きは不規則でさすがの霊力でも限界なのだろう。
上手く動きが読み取れなくなってきていた。
ちっ、めんどうだな。
ちらりと横に視線を流せば山姥切様も自身の刀に手をかけていた。やっぱり。
俺も素早く刀を構えるとそのまま怯むことなく突っ込んだ。山姥切様も後ろから援護するようにしてついてきてくれる。
「これが、あの正体か...!」
ずぷんっと刀が沈む感覚。このままでは飲み込まれると思って慌てて引き抜けばどろっとした黒い液体がべったりとついていた。
しかも最悪なことに色が落ちないじゃんよ。
闇に染まれってことか?
『少々やっかいな敵ですね、山姥切様。攻略の仕方などわかりますか?』
「詳しいことはわからないがその黒い液体によって全ての肌の色が変わったとき、その者も同じような姿に変わる、とは聞いたことがある」
げぇ!!俺の右腕変色してるんですけど!?
590人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ララーサ - なまずさん分かります。見ていてつい笑ってしまいます(笑)頑張ってください。 (2021年1月4日 16時) (レス) id: 60e0ce23dd (このIDを非表示/違反報告)
なまず - なんか、主のつっこみが好きですw(更新頑張ってください (2020年3月15日 23時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ゆりぃさん» ありがとうございます!私の趣味の性格を詰め込んだ男主ですが良いと言ってもらえて嬉しいです笑 (2019年12月21日 23時) (レス) id: 5f520ce7f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぃ - 読んでいて、神様を大切に(敬っている)している男主さんがいいと思いました!凄くいい作品だな、と私は思います!(笑)これからも更新頑張って下さい!!応援してます!!! (2019年12月20日 20時) (レス) id: 1568344429 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 夜月さん» 冒頭は加州様でした。わざわざ誤字の指摘をしてくださってありがとうございます!これからも頑張らせていただきます! (2019年10月7日 23時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まかろん | 作成日時:2019年10月7日 17時