赤葦京治のネクタイ拾った。

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『まじで木兎だけは許さん！！』



もはや黒歴史と化した放課後から一夜明けた今日。



猛烈に学校へは行きたくなかったものの凛に捕まり、強制登校。私の人権とは。



｢で、昨日どうだったの！？｣



『それは聞くなよ…』



古傷を抉られるようなもんだよそれ。



｢聞くなってことは何かあったんでしょ！絶対そう！！なんたって王子だもんね！！｣



肩を掴まれたまま力説するもんだから内容が入ってこない。ていうか力強すぎない？？肩の骨がミシミシいってる気がするのは気のせいか？



｢で！！どーだったの！？｣



いや何もないよ！！言うなれば一方的に告られて返事は｢はい｣しか受け付けてくれなかったくらいだわ。



｢Aさんおはようございます｣



『何でこの教室に来たんだよ』



爽やかそうな雰囲気を纏わせた声が聞こえたということはもうあいつしかいないよね。



凛にあんたの話題について質問攻めされてる時に何でこうタイミングよく登場しちゃうんだよ！！



｢赤葦くん、Aが一向に昨日何があったか教えてくれないんだけど｣



｢あぁ、恥ずかしがってるだけですよ。俺の彼女になっただけです｣



はい終わった。さらば私の平和だった学校生活…。



『返事はしてないはずなんですけど…』



｢そんなに嫌ですか？俺の彼女というポジションは｣



『嫌に決まってんだろ』



残念でした、私は周りの女子と違ってそんなこと言われても嬉しくありません！！

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