中性的だと損しかしないんだけど【刀剣乱舞】

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加州様と出掛けるためにもまずはこの山積みにされている書類を片付けよう。げっ、提出期限今日までじゃん！おい誰だよこんなになるまで放置してたやつ。


答えは簡単だね。前任の書類が8割ですよぉ！！まじふざけんな！！仕事を溜めるだけ溜めてここを去るとか非常識にもほどがある！！


『あーまじで怠いわ。何で俺が前任の分まで働かなきゃならねーんだよ。給料分働いたわ！なのに更に増やすとか何なの？政府鬼畜だな』


いくら筆を書類の上で滑らせても減らないもんは減らない。心折れそ...。


「主、入ってもよろしいですか？」


ん？聞いたことない声じゃん。新入り？いや俺三日月様顕現させた日以来鍛刀してないよな？てことはあれか？前任がいた頃から存在していた刀剣？


あれ？？俺を敵視してたのにこんなにのこのこ来ちゃダメだろ。まぁ来ちまったもんはしょうがねぇ。


『どうぞ』


軽く返事をしたあとに部屋に入ってきたのは...えっと...長谷部！！長谷部だよ！！へし切り長谷部！あっぶね、半分忘れてた。


『初めまして長谷部様。珍しいですね、貴方がここへ来るだなんて』


「俺もなぜここに来たのかよくわかりません。ですが貴方を信じてみたくなったのでしょう。俺は主の世話をしていないと何も価値はありませんから」


前半良いこと言ってんだけど後半がなぁ...。


確かにここはついこないだまでブラックだったし仕方ないとは思うけど...お前ら何変な方向に曲がり始めてんの？？さすがの俺もかける言葉が見つからねぇんだが？


『長谷部様、刀剣とは主を世話するものではなく戦場で本体を振り回すことで本来の価値を発揮します。世話をしないと価値がない、なんてくだらないことは言わなくて結構です。私は芯の強い、真っ直ぐな貴方の方が好きですよ』

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