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「何かあったら俺を頼れよ、たーいしょ」
「それじゃあボクらは本丸に戻るね!」
「失礼しました見習い殿」
嵐のように去っていった粟田口。何だろう。すっっっげぇ疲れた。あの女といるよりかは断然ましだけど疲れるもんは疲れる。
「ずいぶんと疲れた顔をしているな。俺の膝枕を使うか?」
三日月様...。男の膝なんて痛いと思うんですけど!?ていうか俺、男なんですけど!!
『三日月様は私を何だと思っているんですか。そんなにやわな体ではありません』
「女子ならばそこは男に甘えるべきだと思うぞ」
...あ。デジャヴすぎて眩暈がしてきたわ。つっこむ気力すら失われる。だから女じゃねぇっての。
『こんのすけ。寝るから説明よろしく』
「えぇ!?し、承知いたしました...」
うんうん、有能で助かるよこんのすけ。
*
三日月side
「というわけでですね、見習い殿は女性と見間違われやすいのですがれっきとした男性です」
「なるほど。この世もだいぶ変わったものだな。昔の男と言えばもっと血気盛んだったものだ」
こんのすけから説明を聞きながら俺は視線を主に移す。信じろ、と言われても信じがたい事実だった。
俺はじじい故、納得するに時間がかかるからなぁ。
「くれぐれも見習い殿を女性扱いしないでくださいね。怒るので」
「ほう。主の怒った姿も見てみたいな」
「興味をもつのはやめてくだされ、三日月殿。見習い殿は怒ると恐ろしいのですよ」
こんな女子のような見た目で怒られては確かに俺の精神にもくるやもしれんな。
「あいわかった。女子扱いはしないようにしよう」
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ララーサ - 20話目の17行目「洗い呼吸で」の所「荒い呼吸で」だと思います。僕の勘違いだったらすみません。 (2021年1月4日 15時) (レス) id: 60e0ce23dd (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます、これからも頑張って執筆させていただきます! (2019年10月7日 20時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 続編も頑張って下さい!!楽しみにしてますね!! (2019年10月7日 17時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 夜月さん» そんなんですね!私は兼さん推しです!Sではないと思いますが...自然と気になる場面で執筆を切り終えてしまうんですよね() (2019年9月24日 22時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - 夜桜ナイフさん» ありがとうございます...!文才があるだなんて照れます((( (2019年9月24日 22時) (レス) id: db368979ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まかろん | 作成日時:2019年9月15日 16時