5 ページ6
『...迷った!』
そう叫んだ私の声は先が見えない長い長い廊下にこだました
『広すぎるよ...無惨様どんだけお金持ちなの...ここどこーっ』
鳴女さんに頼るのはちょっと申し訳ないし...
『...どうしよう』
その時突然誰かにガシッと両腕を掴まれそのまま壁押し付けられた
『い、痛っ』
見上げてみる全身に入れ墨のようなものがあるがたいの良い男の人が此方を睨んでいた
『....わぁっ良いからだしてますね!さわってもいいです..「なぜ人間が此処にいる。誰の許可を得て入ってきた」
一瞬顔をしかめたその人は私の言葉を遮ってそう聞いてきた
『えっと、無惨様です。』
「なっ」
腕に込められていた力がゆるんだとき静かな、それでも怒気を含んでいる声がその場に響きわたった
「なにをしている。猗窩座」
その言葉で完全に腕の固定が取れ自由になった私は思わずその人に駆け寄り広げてくれた腕のなかに飛び込んだ
『無惨様ー!』
私の頭を撫でたあと無惨様は視線を猗窩座さんに向ける
結構な勢いがあったのにも関わらず無惨様はよろけることなく抱き締めてくれた
いつの間にか猗窩座さんは床に膝をついていた
「...すぐに殺さなかったのはほめてやる。
だが次はないと思え」
「...は。...一つよろしいでしょうか。その人間は」
あ、自己紹介かな
無惨様の胸から顔をあげ猗窩座さんに向き直る
『久近Aといいます。昨日無惨様に拾っていただきました!』
「...私と同等にAを扱え。傷つけることは絶対に許さない」
「はっ」
猗窩座さんが返事をした瞬間、無惨様はひょいと私を抱き上げてくるりと背を向けた
『わっ、む、無惨様!私重いですから!』
「逆に軽すぎだ。...捕まっていろ」
猗窩座さんは私達が廊下の角を曲がるまで頭をあげる様子はなかった
908人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐 - めちゃめちゃ面白いです!めっちゃ応援しています!!もっと甘めの増やしてもいいですよー(変態)更新頑張ってください!大好きです(*´ω`*) (2019年12月19日 18時) (レス) id: 916def67ec (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - ほんとですね。すみません!このようなことがまたあるかもしれませんがこれからもよろしくお願いします! (2019年12月7日 22時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・エイヴェル(プロフ) - 14の下から10段目の台詞、「....(名前。)」じゃなくて「....(名前)。」だと思いますよー(小声) (2019年12月7日 21時) (レス) id: 75fe2c97b2 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - sakuraさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!!! (2019年11月30日 21時) (レス) id: 0aabcfb8f7 (このIDを非表示/違反報告)
sakura - とても面白いです更新楽しみにしてます (2019年11月30日 17時) (レス) id: bfe17f110b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすま | 作成日時:2019年11月6日 23時