フィギュア女王と世界の二刀流 (ページ7)

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平昌オリンピック

個人戦・女子シングルのSPでは、懸念されていた冒頭のコンビネーションジャンプを克服した。ジャンプ、スピン、ステップなど全ての要素で加点を得る完璧な演技を見せ、メドベージェワが先に出したSP歴代最高得点となる81.61点を、わずか20分後に90.95点を獲得した。

SPとの合計得点258.57点と2位のアリーナ・ザギトワと20点差もの大差をつけて女子フィギュアとしては1988年のカタリナ・ヴィット以来の30年ぶりのオリンピック二連覇となった。また、前日に行われた男子個人において羽生結弦も二連覇を果たしており同時二連覇､は史上初の快挙となった。

国民栄誉賞

4月22日に地元の宮城県仙台市でオリンピック連覇を祝う凱旋祝賀パレードが開催され、前回(2014年)を上回る、約10万8,000人の観衆から祝福を受けた。

羽生結弦と共に6月1日に国民栄誉賞の授与が発表。仙台伝統の絹織物「仙台平」の着物､で授与式に臨み、7月2日に首相官邸にて安倍晋三より表彰状と盾を授与された。冬季五輪の金メダリスト(冬季競技のアスリート)は史上初となった。

2018 - 2019

9月に平昌五輪以来の出場となるオータムクラシック(カナダ)に出場。見事優勝を果たす。

11月にグランプリシリーズ初戦となるフィンランド杯に出場。87.69点を記録しショートを首位発進。合計256.08点と、ショート・フリー・トータルスコアのすべてで今季世界最高得点を獲得し優勝。

11月16日よりモスクワで開催されたロシア杯に出場。GPヘルシンキのSPは、連続ジャンプの2つ目の3回転ループが単独ループになったり、FSでも1つ目の連続ジャンプが回転不足を取られるなど苦戦したが優勝。続くロステレコム杯では、総合得点はGPヘルシンキより高い点数となり連勝、グランプリファイナルに駒を進める。

SPはノーミスを決め紀平に続く2位と逆転優勝を狙える位置についたが、FSは3回転ルッツからの3回転トーループが抜けてしまい点数を伸ばせず準優勝となった。

スーパーセラム

世界選手権は、SPをノーミスでこなし82.08点を獲得した。その後のFSも不振を振り払う完全復活の演技を披露し、総合250.50点で優勝した。これによりオリンピック、世界選手権、欧州選手権、グランプリファイナル、世界ジュニア選手権、ジュニアグランプリファイナル、全ての主要国際大会のタイトルを手にし、スーパースラムを達成した。女子シングルではキム・ヨナ(19歳5か月)以来、史上2人目。

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