日本の至宝【周東佑京】

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11.23








「ん、？あっ、佑京くんじゃん！」



選手の家族が試合前の前日面会に来ているホテルで､碧の声で振り返ると､Aの旦那さんの周東さんとAの息子の岳と家族が来ていた。


向こうも碧の声が聞こえたのかこちらを振り返り､会釈をしてくた。が碧はよほど岳に会えたのが嬉しいのか駆け足で寄っていく。





碧「おばちゃん達も今日来たんだ、にしても岳〜久しぶり､またでかくなった？」




と言いながら周東さんから岳を受け取り､楽しそうにしている。やっぱり幼馴染であるAの子供とあって僕を含めたフロンターレ組は特に溺愛している。




「お久しぶりです、確か今オフですよね」


周「そうっす、俺の家族と合流しときたから少し遅くなって」


母「ところで薫くん、Aは？まだ来ていないのかしら？」




そういえばここに来る途中も姿は見ていないし､最後に話したのも今日の朝食だからどこにいるのかは知らない。ドイツ戦の先発の一人だから緊張もあるのかと思うが




「碧､Aどこにいるか知ってる？」



さっきから変わらず岳にデレデレしながら､えー知らないなんてさほど興味なさそうにいう。

そこに純也くんが通りがかって




伊「Aなら朝食終わって昼寝するって言ってたよ」




と言いう純也くんにため息が出そうになる。絶対にまだ寝てる




碧「絶対まだ寝てんじゃん笑笑」


母「､もう､あの子ったら佑京くんも岳ちゃんも来てくれてるのに」


周「いや、大丈夫すよ､笑笑疲れてるだろうし」





本気でため息が出る。



相変わらず碧は陽気に岳と戯れているし､やっぱり周東さんもまだ多少は気まずさもあるだろうしなのにAいないし




まあ、明日になれば





とりあえず､碧にイラッとしたから


軽く殴っとく










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