メイクさんに女子力なんていらねぇ

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…


ここは皆に報告するべきか？

いや伝えるとしても口で伝えることは出来ない



『あ、確か家にあったはず』



盗聴器を壊すと相手にもバレてしまうのでなるべく音を立てず貼り直しそのまま宿舎を出る



『急げ！！！A！！負けるな自分！！ハルスイッソハルスイッソ！！』



自分を励まし重たい体を動かしていく



『んげっ。おっほぉ、はぁ、はぁ…っ』



ｶﾞﾁｬ



ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｿ



『あったー！！』



そう私は昔、ストーカー被害があり盗聴器や小型カメラを仕掛けられていたこともあって探知機をいつも家に置いてある



『とりあえず急いで宿舎に戻るぞおぉぉぉ！！！』



ｶﾞﾁｬｯ



Bダッシュ！！ヌルッ。



うっわ、最悪。新しい靴なのに犬の糞踏んだ…。

比較的私は犬の糞を掃除して再びその靴を利用するなんて選択肢にはない



ええい！プレディスの力を借りればこんなものいらんわい！！

履いていた靴を勢いよく投げそのままダッシュ



『痛い痛い、あーおっ！ひぎゃぁあいってぇえぇ』



思ったよりでこぼこの多い道でした

Aは走りながら思うのです。

靴を脱ぐタイミングを間違えたと。



そんなことお構いなしに私の足の裏を攻撃し続ける砂利ども



『痛いー！』



つくづく馬鹿だと思う。

やっとしてついた宿舎



ｶﾞﾁｬ



(誰も起きてない…よしっ)



早速電源を入れて部屋中を探しまくる



洗面台に小型カメラ1台

リビングに盗聴器1台と小型カメラが２方向からの２台

廊下と玄関にも小型カメラと盗聴器が1台ずつ



『ふ、風呂場！？』



一番反応が大きかったのは風呂場



なんと小型カメラが4台も隠されていた



『嘘でしょ…』



小型カメラにはもう私が探知機で探している行動がもう見えているので破壊。

ついでに盗聴器も



ハンマーで



『グシャッと行きましょーう』



他にはもう反応がなかったはず。



電源を切って机の上にあるだけの分を並べてみる

…気持ち悪い



あーこれはもう注意を呼びかけなきゃだよね？

まだ皆出てこないし仕事が終わり次第連絡しよう

そう思いながら午後から始まる撮影のメイク道具の準備を始めた

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